まちづくり

地方で暮らすには、季節労働が最適

移住をしたいという若者が増えているようです。

5年ぐらい前まではシニアの人たちの移住セミナーの参加が多かったのですが、最近では20代、30代の人たちがかなり多くなってきています。

しかし、そこで課題となるのが仕事です。

首都圏で年収800万円の人が、同じ業種で地方の企業に勤めようとすると、300万円台というのも少なくありません。

そうなると、一つの企業で働くというのが構造的にかなり厳しくなっていると言わざるを得ません。

IT関係ではリモートでの仕事が容易なため、地方に暮らしながら東京の仕事をするという人が多くなっていて、その人たちをターゲットにした移住施策というのはあると思います。

ただ、その取り組みについても最近は複数の自治体が取り組み始めているので、その次を考えて動き始める必要があると感じているところです。

では、その次とは何か。

それは、季節に応じた仕事を複数兼務するということです。

昔から地方では冬の農作業がないときは都会に出て仕事をするということが多かったと思います。

当時は土木作業系が多かったと思うのですが、この仕事の範囲をより広めにして、引っ越し業、IT系、接客業、不動産業など、繁忙期に応じた仕事が提供できるような体制が整えられると一つの企業に属することなく、個人事業主のような形で働くことができるのではないかと思います。

年間を通じて忙しい企業もあるとは思いますが、季節ごとに繁忙期があるという業種もあり、そのような企業は3か月だけ人手がほしいといったニーズがあるため、どの時期にどの企業でニーズがあるのかをまとめられれば年間を通して収入を得られる体制をつくることができます。

これはどの地域でもできるので、一つモデルを作ってしまえば、日本全国どこでも暮らせるという仕組みになるのではと考えているところです。

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