生涯活躍のまちは目的ではなく、手段

生涯活躍のまちで、地域の人たちに説明をしてくる中で、必ず出てくるのは、なぜ高齢者なのかということです。

持続可能なまちづくりをするためには、高齢者は10年後には介護が必要になって、亡くなる人も出てくるから、若い人を連れてこなくてはいけないという話をされるというのが多いです。

これは最もなことで、私もそう思います。

これは生涯活躍のまちについて、伝えているのが一部分で、その先のところが伝えられていないことから生じる話だと思っています。

60年前から地方の活性化というのは言われてきました。

交通網の整備から地方産業の振興、そして今は人の移住という形に移ってきています。

そして、人の移住についても最初は若者の移住をということで、取り組まれてきたわけですが、若者の移住には仕事が必須で仕事がないと移住が難しいという結論が出ました。

では、年金で生活できる高齢者ではどうかということで、生涯活躍のまちに至っているということです。

なぜ高齢者の移住を目指したかというと、人が増えることで消費が増え、仕事の担い手が増えることで、産業が新たに生まれる。

その産業の担い手として若者が来るようになるという流れをつくるためだと考えています。

そのため、生涯活躍のまちをすることで、どのような産業を興すかというのを考えることが大切です。

サービス付き高齢者向け住宅の整備をすれば、少なくてもその分野の産業は発展します。

それに加えて、入居者の人たちが中心となって、どのような産業を興したいのか。

ここまで視野にいれた計画づくり、事業計画をたてていくことが重要かと思います。

既存のサービス付き高齢者向け住宅事業は、住宅内の事業で完結してしまっているため、それを外に出して考えていく必要があり、ここが一つのハードルとなってくるかと思います。