まちづくり

組織の若返りのために名前を考えるのは無駄!?

古い組織で若い人たちに期待されることの一つとして、名称があります。

若い人たちが立ち上げる組織なので、若い人たちの感性で名前をつけてほしいということが言われるのですが、これは無駄です。

というのも、まず若い人たちが自由な発想で名前をつけることが難しいからです。

そもそも、古い組織に入ろうという人は、それで良いと思って入ってきているわけで、また表面的な名前よりも中身の方が大切なので、名前だけ変えても満足するのは古い人たちばかりという状況になります。

さらに言うと、もしそれで若い人たちがその発想で名前をつけたとしても、あまりにも奇抜だと古い人たちに否定されて終わります。

新しく入る人たちにとって、否定されたり、修正されたりするというのはモチベーションを一気に下げることになるので、そういうリスクを回避するという点でも、名前という実を伴わないものについては大衆受けするもので良いと思います。

実は、代わり映えしない名称というのは、既存の組織、特に歴史の長い組織においてはかなり有効だと思っています。

というのも、その活動の立ち上げは最近でも、名称が古い感じだと、長く活動しているように見えるからです。

若者らしい名前ができて良かったと満足するのは古い人たちばかりで、そこの満足度を高めることも大切だとは思いますが、立ち上げ当初にはリスク回避の方を優先した方が良いのではないかと思います。

また、その時代の流れに適応した名称だと、少し時間が経つと昔のものになってしまっているというリスクもあるため、流行りに乗りすぎるというのもどうかという部分があると思っています。

5年ぐらいの活動範囲で考えるのであれば問題ないと思いますが、10年スパンで見ると無難な名前というのが良いのかなという印象です。

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