行政

ボランティアのマネジメントは専門技術

行財政運営が厳しくなっている中で、ボランティアの役割というのは大きくなっています。

行政の内部にいるときには、仕事としてやっていたものが、市民になるとボランティアでの関わりになります。

ワークショップなどで、意見として出ていたのが、私たち参加者はボランティアだが、運営している行政の職員はお金をもらっている。

そこが問題だという指摘があったのを覚えていますが、その時はその重要性にあまり認識できていませんでした。

当時は、ボランティアではなく、報酬を支払うような感じでの対応でと考えていた気がします。

最近だと、働き方改革も含めて会社で働くことのハードルが上がっています。

そういった点で、ボランティアと働くことが近くになっているのではないかと感じているところです。

報酬を得られるか、得られないかの違いとして大きな点は、強制できるかできないかです。

行政はお金を出す代わりに要件を定めて、それに従わせます。

それと同じように働く場合も給料を支払う代わりに業務命令に従うということが要求されます。

しかし、最近は、その業務命令と対価としての給料というのが少し変わってきていて、お金よりもやりがいというのもその流れの一つかと思っています。

そうなると、何ができるか、何が実現できるかというのが大切で、そこのニーズを考えた仕事というのが重要になるのではないかと思っているところです。

これまで顧客のニーズに応えるというのが大切だったわけですが、社員も顧客と同じようにニーズに応えていく必要がある形になっているのだと思います。

この力というのは、すでにスキルの域に達していると思っていまして、ボランティアとか、お金を対価として考えない人たちのマネジメントというのは、一つの専門技術だと思います。

そんなことを考えている時に、この本を読んだら近いような感覚で共感しました。

専門技術の話が書いてあるわけではないですが、お金よりもやりがいといった部分では違い部分があります。

クルミドコーヒーの影山知明さんの本ですね。

 

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