大切なのはハコモノ行政の批判から何を学ぶかということ

今、建物やインフラが老朽化してその維持管理コストが増大しているため、全国的に大変な状況になっています。

これは、作ったときにはその後の維持管理のことを考えていなったというのが大きな原因になっているわけですが、この作る時だけ作って、その後のことは考えないというのは行政の取り組みではまだまだありそうです。

大きな初期投資の上で利用されないハコモノが批判されるのですが、最近ではそれがIT分野に移ってきているような気がします。

IT分野については、その後の維持管理コストが限りなくゼロになってきているので、ハコモノよりはまだ良いのかもしれません。

一方で、システム変更をしてしまえばその前のシステムを見ることもできなくなるため、過去にどれだけひどい取り組みをしていても、それが将来的に追及される可能性というのもかなり低いのではないでしょうか。

お金をかけた割には活用されなかったという事例は今後行政のIT分野においてはかなり出てくるような気がします。

ITに限らず、これまでB級グルメやゆるキャラ、などもコストの割に得られた成果が少ないという自治体は多かったと思いますが、ビジネスでも成功できる会社が少ないように、自治体間でも一定数の失敗は仕方がないのだと思います。

その失敗数が今後はIT分野で急激に増えてくることは必須で、自治体のPR動画や観光客向けアプリなどはすでに多くの事例が出ています。

会社の場合は事業に失敗しても、最終的に黒字になれば良しとされますが、行政の場合はそれが失敗した時に取り返す方法がないため、批判されて終わってしまいます。

だから行政は失敗を嫌うというところにつながってくるわけですが、行政の評価が全体としてプラスになっているのか、マイナスになっているのか、それがはっきりとわかるようにできるとその問題が解決するかと思います。

それが難しいので、選挙という形にしている面もあるのかもしれません。

失敗というのは民間、行政に限らず必ず発生するものだと思います。

失敗をしたからといって、それで終わりというわけではなく、失敗は多くしたものの、それが後々の経験となり、その後大きく花開くのであれば失敗も無駄ではなかったということになります。

ハコモノの場合は維持管理が数十年単位で続くので取り返すのが大変ですが、ITであれば方向転換は早めにできます。

一番良いのは失敗をしないことですが、失敗をしてしまった場合は、それをどう活かすか。

その原因を追求して他の自治体に伝えるというのも行政ならではの効果的な方法だと思います。