ボランティアに公平性を求めてはいけない

行政経験があるからか、公平性に関する意識は高いです。

しかし、民間だと公平性というのはあまり求められていません。

それはなぜなのかというのが最近ようやくわかりました。

それは、公平を実現するには恐ろしくコストがかかるからです。

たとえば、何かを募集する企画を実施するとします。

行政の場合は、公募要項をホームページや広報などで公開して応募者を募り、その応募に対しては委員会などを設けて審査を行ったりします。

このような形だと時間がかかりますし、委員会の実施などの労力もかなりのものになります。

民間企業だとそのコストよりもスピード、効率性を重視して、公募のような形はなかなか実施されないのだと思います。

これが、ボランティア団体だとどうでしょうか。

ボランティアというのは仕事よりも優先順位の低いものだと思っています。

お金をもらえないので、お金に余裕がある人が行うことだとも思っています。

お金と時間がある人だけの団体であれば、この部分はクリアするのですが、そのような団体は皆無です。

ボランティアという事業の特性から公平性を重視したくなる気持ちはわかるのですが、仕事よりも優先順位が低い中で、わざわざ公平性を担保するために手間と時間をかけて、本来実施したいことができなくなっては本末転倒です。

こう考えるとボランティアに公平性を求めるのは難しいとわかります。

協働を考える上で、ボランティア団体ができる範囲というものを考えなくてはいけないですし、協働をするのであれば、行政側もこの点をしっかり認識した上でないと、行政の論理の押し付けでボランティア団体が大変な思いをするということになると思います。

行政がお金を払うのだから、その分行政側の意向を反映して行うべきだという論理も成り立つとは思いますが、それは本来ボランティア団体が行おうと思っていたこととはずれてくる可能性が出てくると思います。