民間のモチベーションをいかに維持するかが行政の役割

これまで、行政はお金によって民間を動かしてきました。

しかし、財政が厳しくなってくると、市民参画、協働ということが言われ始め、ボランティアなどの力を活かしていこうという動きが強くなってきています。

ボランティアとなると、お金によって動いているのではなく、想いによって動いているところが大きくなります。

そうすると、行政としては、ボランティアをコントロールするとすると、お金以外の手法を使う必要が出てきます。

ただ、実際、これまで行政がとってきた手法はどういうものかというと、ボランティアにお金を与えて、お金によってコントロールしようという方法です。

これは、行政側の完全なマーケティング不足だと思います。

もちろん、ボランティアの人の中にはお金をもらった方が活動が楽になるので、歓迎する人もいると思います。

そうではありますが、実際のモチベーションとしてはお金ではなく気持ちで動いてきたというのが実際です。

それをお金モデルに変えてしまうという横槍を入れてしまったわけですね。

そうなると、その後はお金なしでは活動できない状況になって、お金を失わないためにどうするかという活動に変わってきてしまいます。

では、どうするべきかというと、そのボランティアの人のモチベーションの根源がどこにあるかを把握する必要があるということです。

ボランティアをしているということは、必ずそこに魅力を感じているわけで、その魅力を拡大できるのであれば、お金の多寡にかかわらずモチベーションの向上につながるはずだからです。

ここが意識できていないと意欲をそぎ、せっかくの活動が終わってしまう可能性もあります。

往々にして、行政との活動が続かないのは、職員との関係性をモチベーションとしてやっていたにもかかわらず、人事異動で人が変わってしまうとか、行政からしたら仕方がないと考えていることが影響していることが多いです。

勝手に行政のルールを押し付けて、そのフォローをしない。

後任の人は仕事だからしっかりやるという前提で人と人との相性などを気にしない。

この部分は行政の重視する公平性の話とも重なってくるのですが、税金、お金が関係するのであれば公平性は大切かもしれませんが、ボランティアに公平性は無駄です。

ボランティアというのは、ある意味変わった人、変な人なので、公平に探そうと思っても出てきません。

そういった奇特な人は人として大切にしていくという忖度は非常に重要だと思います。