感謝されない仕事はお断りします

私が就職活動をする時に考えていたのは、人の役に立つ仕事がしたいということでした。

結果として自治体職員になったのですが、その後は会社を興しています。

その理由は、行政を応援する市民が少ないと思ったからです。

行政の立場がわかり、行政に頼らないまちづくりができるような会社ができればと思って今に至っています。

そんな基本的なスタンスがあるので、自分自身がやりたいことでも、社会で必要とされていない、将来的に感謝をされないものであればそのような仕事は断ります。

それは行政であっても同じで、行政の論理は十分に理解していますが、だからこそ抜け道があるのもわかりますし、行政側の論理ばかりを押し付けられるようであれば、その自治体とは一緒にできないと思います。

残念ながら行政は民間に対してまだまだ場を提供している、機会を提供している、お金を提供しているという立場で接しているところが多いです。

そうではないところも多いですが、これも自治体間競争の一つで、民間に受け入れられない自治体というのは淘汰されていくと思います。

まちづくりで成功事例として取り上げられるところは、そういった要素がそろっている地域が多いですね。

面白いことが注目されて、そのような面白いことができる地域だから面白そうと思って人が集まる。

自治体職員というのは、ここを担える立場にあって、それを楽しめる人材というのがこれからの地域では求められていくのではないかと思います。

ただ、そのような人材は従来出世してきた人材像とは少しずれるんですね。

というのも、出世してきた人というのはバランス感覚が優れていて、庁内で波風を立てずに成果をあげる人だったからです。

能力、時間は有限なので、庁内調整に力を入れる人というのは、外との付き合いは薄くなりがちです。

それを解決するには、勤務時間以外の時間を外との付き合いに大きく割いていくことになるわけですが、管理職になるともともとイベントに顔を出したりということで勤務時間外の仕事というのは多いんですね。

そうなると、管理職になる前にどれだけ外の人たちと付き合っておけるかというのが重要なポイントになってくると思うのですが、わざわざ時間外でプライベートの時間を削ってまで市民と交流をしようと考える人はまれで、外と内のバランスが取れている人というのが少ないんですね。

働き方改革が言われる状況かでは、趣味として地域活動ができれば良いですが、仕事としてとらえてしまうと完全にアウトになってしまうと思います。

公務員になる動機が全体の奉仕者になりたいという思いがあるのであれば、すべてとは言わないまでも、一定程度のプライベートでの地域活動はやってはというのは、退職した立場の人間が言うことではないですね(笑