ボランティア組織の場合、組織の高齢化で悩む人は多いのではないでしょうか。
今、高齢化している組織も、かつてはそうではなかったはずです。
もちろん、シニアが立ち上げる組織もあるとは思いますが、多くは若い世代が立ち上げ、その人たちが持ち上がって高齢化しているというところだと思います。
今、持ち上がったという表現をした通り、ここには組織の人材の固定化が根底にあります。
その原因はどこにあるのでしょうか。
自治会などでよくみられるのは、ポジションが固定化して、新たな人が入らないという状況だと思いますが、この根底にあるのは、ポジションの固定化によるやりたいことができないとうい不自由さです。
基本的に、ポジションが上の人の活動を下の人が手伝うというのが組織の構造です。
立場が上であれば、やりたいことができているということですね。
これをなくすためには、組織の上に立つ人が変わる必要がありますが、それができない場合は上の人が下の人がやりたいように裁量権を与えるということが大切になります。
しかし、ここで大きな問題が出てきます。
イベントが定例化した場合です。
通常は、これが原因で組織が崩れます。
というのも、定例化させてしまうと、やらされ仕事になってしまうからです。
裁量権を与えても、仕事の選択の自由がなくなってしまうわけですね。
最初はある人がやりたいことではじめたものが、成功して、その後も定例化してくると、最初に始めた人はやりたいことですが、その後から加わった人は必ずしもそうではありません。
また愛着もそこまでありません。
そのため、活動内容が面白くなくなり、新たな人が入らなくなってしまうんですね。
何かをやり始めたら、基本的にそれを始めた人がずっとやり続ける。
もし、それをやりたいという人が現れたら、やりたい人に裁量権を与えて、その人の自由にやらせる。
それができると良い流れになっていくと思います。
しかし、現実は良いイベントだからと責任感からやり続けるということが起こって、面白くないという負のスパイラルに陥るところが多いんですね。
やめる勇気というのも必要ということだと思います。