日記

プライベートとビジネスを分けることの意味

公務員だったこともあってか、プライベートとビジネスを分けるということにかなり敏感です。

プライベートの付き合いをビジネスにつなげようという思いが極めて薄いです。

むしろ、プライベートをビジネスにつなげようとすることに対する抵抗感もあるほどです。

そのため、SNSについても自身の取り組むビジネスについての発信というのは行っていません。

一方で、社会の流れとしてSNSをビジネスで使うということは受け入れられているとも見えます。

なぜプライベートとビジネスを分けているのか、その根底を考えてみると、公務員としての癒着を防ぐということだと思います。

また、自身の生活を守るという点もあると思います。

しかし、これからの社会はそのようにプライベートだから守られるということはなくなっていくのではないかと思っています。

そもそも、現代以前の時代はプライベートもビジネスも分けられていなかったわけで、生活の一部として仕事がありました。

生活をしていく中で信頼関係が構築されていくのは当たり前で、それをビジネスに活用するのは当然の流れのように思えます。

公務員の場合も、癒着という行き過ぎた状況になるのが良くないのであって、個々の節度ある対応ができること、また周囲にそのような誤解を与えないように配慮できれば良いのではないかと思います。

その配慮の程度が判断する周囲の状況によって変わってきてしまうのが問題で、過剰なプライベートでの付き合いをしないという感覚になるのだと思いますが、見方を変えてみると、プライベートの時間を割いてまで仕事につながる取り組みをしていると見えなくもないような気もします。

ボランティア活動、地域活動というのは推奨されていて、そのような流れで事業者、地域の人々と知り合うことはむしろ奨励されており、そういった環境下では懇親会的なものは多くあるのではないかとも思います。

これとは別に、プライベートとビジネスを分けるという考えには、ビジネスというのはお金を稼ぐ、生活をするための手段であって、目的ではないということも大きいと思います。

ビジネスというのは生活を豊かにするためにあるもので、ビジネスとは自分のやりたいこと、好きなこととは別であるという考えが根底にあるのではないでしょうか。

少なくとも1日の3分の1の8時間がビジネスに充てられており、この時間を無駄にしてしまうのはもったいないと思います。

仕事を選ぶときは、自身で選択をしていると思うので、少なからず興味関心があった分野だと思います。

自分のやりたい仕事ができないという状況もあるかもしれませんが、一つずつその原因をつぶしていけば、時間はかかっても自分のやりたい仕事ができる環境は作れるのではないでしょうか。

これからの社会でビジネスとプライベートを分けたがる人は、おそらくビジネスでプライベートの自身とは異なる自分を出す必要があったり、自身の信頼が失われるようなことをビジネスでやっていたりということがあると思われることになるような気がします。

田舎暮らしにおいて、自分のプライベートがないということがデメリットとして挙げられますが、ネット環境が都心でも同じようにプライベートを明らかにしていくことになるのではないでしょうか。

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