日本では数年前からシェアハウスが増えていますが、中国ではシェアハウスというのは当たり前に行われていました。
そもそも、大学の寮が6人部屋というのが当たり前の状況です。
最近では北京や上海の家賃が上がっているので、就職してすぐには友人とシェアをして住むということが多いです。
この友人とというのがポイントで、中国では全く見ず知らずの人とシェアハウスで暮らすということがほとんどありません。
逆に日本では見ず知らずの人と一緒に住んで出会いを楽しむという部分もあると思います。
その理由としては、そもそもシェアのタイプが違うというのが一つです。
日本の場合はシェアハウスといっても、カギがかけられる個室がある、さらにはトイレや風呂もあって、懇親ができる共用スペースがついている程度というものも多いと思います。
一方で、中国の場合はトイレや風呂はもちろん、個室に複数人で住んでいることも多いです。
そのため、生活リズムが違ったりすると難しいですし、信頼のおける人でないと貴重品の管理などが大変になってしまうということがあります。
この貴重品の管理というのが特に問題で、中国はまだまだ格差が大きいので、全くの見ず知らずの人を募集してしまうと、盗難目的の人に遭遇する確率も低くないという認識なのだと思います。
日本だと初めて会った人たちでも、それなりの生活をしている人同士なので、そこまで気にしなくてもよいかもしれませんが、中国だとそうはいきません。
たとえば、多世代での居住のシェアハウスなどは中国では真似するのが難しいというのが現状で、日本独特の文化ということも言えるのかもしれません。