売国奴にならなかったのは、日本人だったから

ミュージカル李香蘭を見てきました。

李香蘭というのは、夜来香などで有名な山口淑子さんの中国名です。

満州で生まれ、日中友好を願う日本人の両親から、中国の家庭へ養子として育った李香蘭。

日本人であることは隠し、李香蘭の名前で中国国内だけでなく、日本やアジアでも有名な映画女優になります。

中国人だと思われていたため、戦争終結とともに中国を裏切った売国奴として罪に問われますが、理解ある人から日本人だと証明してもらい無罪となります。

日本と中国が戦争に至る過程から太平洋戦争までの時代を生きた李香蘭の物語です。

大恐慌から国内の不況脱出を海外展開に求めようとした軍部と国内問題は国内で処理しようとした政治家。

中国と日本という二つの祖国を持つ中で二つの国がともに歩めるようにという思いで映画に出演した李香蘭。

戦争の罪は日本の一部の軍閥にあり、李香蘭にはない。ただ、満州国に寄った映画に出演し続けた道徳上の問題はあるとした上海裁判所。

さまざまな観点から日本人、中国人の気持ちが語られています。

ミュージカルを見たことがなく、また8500円という金額ではありましたが、開始10分も経たないうちに、迫力のテンポの良さからこれはそれだけの価値はあると感じ、とても満足なものでした。