先日、清華大学の大学生10人が日本に来ました。
日本に初めて来た人がほとんどで、それぞれに話を聞いてみると、日本に関心を持ったきっかけはほぼすべての人がアニメでした。
子どもの頃にテレビで日本のアニメを見ていたというのが1つ。
もう1つは大学に入ってからネット上で日本のアニメを見たという人たちです。
最初の方の人たちは、ドラえもんやちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃんのような日本で夕方に放送されるようなアニメです。
もう一つの方は、深夜アニメと言われるものになります。
中にはライトノベルを読んでいるという人もいて、日本のソフトコンテンツの核はアニメだということを改めて認識しました。
実は、子ども向けのアニメというのは、中国では国産化が進んでいて、日本のアニメを中国のテレビで見ることはほとんどなくなりました。
そのため、今の子どもたちが大学生になったときは中国のアニメで育ってきているので、そこまで日本への関心は高くないかもしれません。
おそらく今の大学生あたりが日本アニメに接する最後の世代で、今後は中国アニメに親しんだ人が増えていくのではないでしょうか。
そんなことを話したら、大学生からは、みんなインターネット上で見るから、日本のアニメを見るようになるという話もありました。
面白さという点では、日本のアニメはかなりのものなので、インターネット上では日本のアニメを見られるだろうということです。
そのため、大学生になってから日本のアニメを見る層というのが増えるのではないかということでした。
逆に言うと、アニメ以外の日本の魅力的なコンテンツというのがない状況で、ここを大切にしていく必要があるのではと思ったところです。
来週にまた他の学部の清華大学の学生10人を受け入れる予定なのですが、同じような感じなのか確認してみたいと思います。