中国は大学や役所では食堂があります。
そこでは、必ずハラール食があります。
ハラールというのは、イスラム教の人が食べられる食事で、イスラム法で合法とされるもののことですね。
豚肉などは禁忌とされるので、ラードなどを使っていない調理場での食事になります。
日本ではあまりなじみのないハラールですが、中国ではかなり普及しています。
街中にあるレストランにもハラール食というのがわかる場所があります。
というのも、イスラム教の信仰者が多いからですね。
回族というのはイスラム教ですし、ウイグルの方もイスラム教の人が多いようです。
中国は56の民族から成っていて、漢民族が92%と言います。(外務省ホームページより)
55の民族のうち、10ぐらいの民族は大多数がイスラム教信仰者ということで、2,000万人程度が中国にいるということです。
全人口に対しての割合は低いかもしれませんが、ハラール食はイスラム教の人だけが食べるものではなく、普通においしいので、レストランとしても十分成り立つのだと思います。
日本もインバウンドが増える中で、ハラールも認知が徐々に高まってはきていますが、もう少し改善の余地がありそうです。