日本人の中華料理の誤解

中国に行くと、よくおいしい中華料理を食べられて良いねと言われます。

もちろん、中国は本場の中華料理なので、おいしいものが多いです。

しかし、それは日本人が思うおいしさとは違います。

日本人のイメージする中華料理は、横浜中華街などで良く放送される、肉汁たっぷりの小籠包とか、北京ダックとか、紹興酒とかだと思うんですが、中国に旅行に行って、ふらっとお店に入った時にはまず、それらのものはありません。

本当の中華料理についてお話したいと思います。

中華料理は8つの地域でそれぞれ異なる特徴を持つ

山東料理、江蘇料理、浙江料理、安徽料理、福建料理、広東料理、湖南料理、四川料理というそれぞれ省の名前をとった料理があります。

たとえば、広東料理は甘いとか、四川料理は辛いとかいうように、それぞれ特徴があります。

そして、北と南で主食も異なっていて、北は小麦で、よく言われるマントウといわれる肉まんの肉なしのものや麺を食べます。

南は米で、普通に炊いたり、おかゆだったりします。

餃子も主食

中国では、餃子は主食です。

餃子の皮は小麦からできていることからわかる通り北の人が食べるのですが、旧正月の大晦日の日には家族で餃子をつくるというのが定番行事になっています。

しかし、南の人は餃子を作れない人もいるんですね。

南の人は米を食べるので。

そして、餃子は主食なので、米や麺とは一緒には食べません。

関東の人がお好み焼きは主食だと思っているので、ご飯を一緒に食べないのと同じ感覚だと思います。

もちろん餃子は肉や野菜が入っているのですが、単体で主食なので、おかずと一緒に食べるのが基本です。

回転テーブルは日本発祥

中国に行ったらレストランはみんな回転テーブルなんでしょと言われますが、確かにそうです。

ただ、それはみんなでご飯を食べる場合の時で、1人~4人ぐらいで入るお店は普通のテーブルです。

中華料理といったら回転テーブルというイメージがありますが、発祥は日本なので、その点は日本人にもあまり認識されていないところですね。

いろいろ料理を注文していると、テーブルの上に料理がのらなくなるのですが、皿の上に皿をのせていくというのは当たり前に行われます。

日本だとテーブルの上がいっぱいになったら少なくなったおかずを他の皿の上に移すといったことをやりますが、中国では食べる前からたくさん来るので、どんどん皿の上に乗せていきます。

主食は最後に出てきます

コースでご飯が用意されている時の話ですが、主食は最後に出てくるので、米が最後に出てきます。

最近、日本のツアーの場合は日本との文化の違いを認識してもらっているのでご飯が早めに出てきますが、10年ぐらい前だと最後に出てきました。

そのため、おかずを食べておなかがいっぱいになっているところに米が来る感じです。

ご飯を食べながらおかずというのは中国人だけの食事の時は少ないと思います。

おなかがいっぱいでかなり料理が残ったりもするのですが、その時は持ち帰りができるところがほとんどです。

店員さんに言えば、持ち帰り用のタッパーをくれたり、店員さん自身が包んでくれたりします。

これは公式な行事ではないですが、懇親会的な場所では当たり前のように行われます。

エコですね。

紹興酒はほぼありません。飲むのは白酒。

中国に行ったら本場の紹興酒が飲みたい。

多くの人が思うことだと思います。

しかし、残念ながら紹興酒は紹興という町で作られていたもので、その他の地域にはあまりありません。

日本人が行くような店にはありますが、中国人が行くお店にはほとんど置いていません。

基本的にはビールやワインを飲みます。

その他に飲むのが白酒です。

50度ぐらいのアルコール度数でかなりきついお酒なのですが、日本酒のおちょこよりも少し小さいグラスで一口で飲みます。

中国では自分が飲みたくなったら乾杯をするという文化があるので、白酒で乾杯が繰り返されます。

大変です。

また、言葉に詰まっても乾杯になるので、乾杯が続きます。

とても大変です。

日本にあって中国にない中華料理

天津甘栗が天津にないように、天津飯も中国にはありません。

杏仁豆腐、烏龍茶も中国では見かけることはほとんどありません。

杏仁豆腐と言って中国人には通じないかもしれません。

烏龍茶は福建省のお茶で、その地域の人は飲みますが、中国全土でみると、菊のお茶やジャスミン茶がメインだと思います。

緑茶も意外と少ないです。

こういったものは、日本人の口に合う中華というか、中華として日本で多く宣伝をされてきた料理なのだと思います。

中国の定番料理は?

では、中国人に人気の中華とは何か。

定番の中華料理とは何か。

8大料理がある通り、正直一言でいうのは難しいと思います。

しかし、チェーン店があったりとかなり普及している人気料理があるのも確かです。

たとえば、北京ダック。

日本にもある全聚徳というのは中国でも有名です。

そして、中国の方が安く北京ダックを食べることができます。

他にも餃子。

餃子は焼き餃子はほとんどありません。

水餃子がメインです。

というのも、中国では水餃子で時間がたったものを焼いて食べるという習慣があって、焼き餃子のために餃子をつくるということはあまりしないからです。

このあたりは日本でもある程度知られている料理かと思います。

私がお勧めなのが羊のしゃぶしゃぶです。

日本で羊肉と言えばジンギスカンだと思いますが、中国ではしゃぶしゃぶで食べます。

匂いがきついのではと言われたりしますが、ほとんどないと思います。

日本と同じようなしゃぶしゃぶの鍋で食べるのですが、東来順などはチェーン店でとても有名です。

日本にもあるんですね。

あとは、火鍋です。

中国式の鍋ですが、スープがいくつかの種類があって、選べます。

火鍋というので、辛いスープをというのもありますが、辛いものはかなり辛いです。

海底撈が有名ですね。

これまでのものはみんなで食べる系の料理ですが、ふらっと入って1人で食べる系の料理としては、麻辣湯(マーラータン)という料理や麻辣香锅、米线とか好きな料理は結構あります。

池袋の北口あたりのお店は中国人がよくいくお店が多いので、このあたりの料理を頼めば出してくれると思います。

中華料理は、中国人の食べ慣れたものなので、日本人には食べ慣れない味付けのものもあります。

しかし、このあたりであれば、外れなく食べられるかなという印象です。

中国の朝ごはん

実は、これまでご紹介していたのはすべてお昼や夜に食べるものでした。

朝ごはんはまた少し違った感じなんですね。

脂っぽさが減ります。

ただ、北は小麦、南は米というのはあまり変わりません。

北でいうと、朝は麺、マントウ、油条という揚げパン、ワンタン、豆乳、シューマイ、小籠包などでしょうか。

小籠包は、みなさんがイメージする肉汁たっぷりのものではなく、肉まんの小さいものみたいなイメージです。

南の方は詳しくないですが、お粥だと思います。

朝ごはんでお勧めなのは、豆腐脑という豆腐のスープのようなものなのですが、とてもおいしいです。

私は留学中ほとんど毎日これでした。

豆腐1丁ぐらいを食べるので、健康的ですよね。

中国だと朝ごはんはお粥というイメージかもしれませんが、小米粥というものがあったりはしますが、米というよりは、水の方が多かったりして、私は微妙でした。

中華料理は毎日違うものを食べても一生ですべての種類を食べきることはできないと言います。

朝ごはんもかなりの種類があります。

中国に行ったらいろいろ試してみると良いと楽しめると思います。