地域の方々とお話しをしていて、都会と田舎ではコミュニティのとらえ方が違うという話がありました。
都会の人はコミュニティを美しいものと思っているかもしれないが、田舎は違う。
田舎のコミュニティを漢字で表すと我慢だというお話でした。
これまでの伝統だからという理由で続けられている行事を自身としてはやりたいとは思わなくても、そこは我慢して手伝う。
周囲の人たちがそうしているので家には鍵をかけず、勝手に家に入ってくる人がいるけど、我慢して開けておく。
伝統だから、地域の習慣だからということで、我慢をして暮らしていくのが田舎のコミュニティだという話でした。
これは多くの地域であると思います。
今は、移住をしたい人が自分の好きな地域に住めるようになっているため、いろいろな人が地域に入ってくると言います。
地域のルールとは違ったことをしている人に対しては、郷に入っては郷に従えということを言わなくてはいけない場面もあるそうです。
この言葉は受け入れ側が言うのではなく、移住する人が認識しておいてほいしというのが地域の本音です。
そういった点では、自治体が移住セミナーなどを開いて、意識の齟齬が発生しないようにするというのは価値のあることだと思います。
一方で、移住者側からしても地域の人たちとうまくやっていけるかというのはとても心配な部分です。
そのため、サービス付き高齢者向け住宅の場合は、地域と入居者のつなぎ役というのも求められていくのではないかと考えています。
生涯活躍のまちはアクティブシニアの移住です。
そのため、安否確認や生活相談といった福祉的なサービスではない、プラスアルファのサービスが求められます。
私はその一つが地域との橋渡し役だと考えておりまして、地域へのネットワークを持っている人、地域とも入居者とも適切な関係性を築ける人が重要だと考えています。