行政は、理想を求めます。
ベストを尽くそうとします。
そのため、やれることはすべてやろうとします。
世の中でやらない方が良いことはほとんどありません。
どのようなアイデアもすべてやった方が良い効果が生まれると思います。
そして、やるべきではないことがないため、いろいろな取り組みを念のため入れて、結局何もできずに終わります。
この理由は、優先順位がつけられないからですね。
行政は公平性という観点から、優先順位をつけることが非常に苦手です。
優先順位をつけると、必ず優先されない物事が出てくるため、それを嫌うんですね。
しかし、それが対民間となると話は別です。
民間にはやるべきことを求めます。
そして、行政の意向の優先順位が極めて高くなるような設計をします。
さらにいうと、行政の立場から民間の事業に対して指示をします。
これは公民連携という対等なパートナーシップにおいてもいまだに続いていることです。
というか、行政側はそれには気づいていない人がほとんどです。
行政からの指摘というのは、民間では気付いていることが多いです。
そして、あえてそれをやっていない。
それはなぜか。
もちろん、ほかに優先順位の高いやるべきことがあるからです。
行政側としては、民間に指示をするのであれば、自分たちがその指示を民間に実施させるために何ができるのかを考えた上で発言をする方が良いと思います。
民間との対応なパートナーシップを結べるかというのは、そのような細かい部分の積み重ねが重要だと思います。
やるべきことを言うだけというのは、お上の行政がやることで、これからの行政は一緒に汗をかくというスタンスが大切かなと思います。