官民が連携するために、行政ができることは何ですか?

民間が行政に期待するものは何か。

そのような質問を受けることがあります。

これは、行政が自分の強みは何かを認識しているかということと表裏一体の関係にあると思います。

しかし、自分のことは一番わからないように、内部にいるとそれにはなかなか気づきにくいものだと思います。

私が考える行政の特徴は3つです。

一つは圧倒的な信頼感です。

いつの頃からなのかわかりませんが、行政職員はミスすることを極めて嫌います。

そのため、文言を細かくチェックしたりするんですね。

このことは多くの場合一般市民にとって面倒を引き起こすのですが、これが原因で起きた派生効果が絶大な信頼感です。

行政は間違いがない、行政が言うことだから信じるというのは日本人の多くが感じていることではないでしょうか。

将来的に財政が厳しくなったり、社会環境が変わるとここが変化してくるかもしれませんが、現状行政に対する信頼感というのは強みと言えると思います。

二つ目は広報能力です。

国や自治体は自らの政策を周知するのに広報活動を行っています。

その広報する内容には市民活動も含まれていたり、国内企業を海外に発信することが含まれていたりと民間にとっては無料でPRをしてもらえるとても強い媒体です。

もちろん、文字数や書き方など自由にならない部分もありますが、広告費の乏しい市民団体や中小企業にとってはとても大きな強みだと思います。

三つめは、これこそが制度上実現されているもので、一番の特徴で最も重要なものだと思うのですが、規制緩和です。

法律を定めるのは立法府です。

しかし、その運用を行うのは行政です。

そして、その運用というのは非常に柔軟にできると感じています。

日本語の問題なのか、法令の条文の問題なのか、解釈というのは非常に大きな幅があるため、行政職員に裁量の余地が大きくあるものだと思っています。

さらに言うと、立法府と行政府は分かれているものの、法令の起案をするのは行政職員であることがほとんどで、行政職員は法令改正のきっかけづくりもできるわけですね。

行政職員はよく規則だからできないと言いますが、運用部分の規則を作っているのは行政で、それを守らなくてはいけないというのはわかりますが、守るべきものはその規則ではなく、規則の趣旨だと思います。

そのため、規則をどのような場合にもしゃくし定規に当てはめてできないというのではなく、この場合は趣旨に合致するので例外として認められるということを見いだす意識を行政職員は持つ必要があるのではないでしょうか。