中国と日本の若者のそれぞれの国に対するイメージというのはかなり違います。
この原因が何かと思っていたのですが、それは情報源の違いでした。
日本の若者というか、多くの人は中国の情報をニュースから得ています。
政治的なこともあれば、日本での中国人の行動やネットで話題になっていることなど、報道されていることをもとに中国のイメージを形成しています。
一方、中国の若者は何かというと、アニメなんですね。
ちびまる子ちゃんやコナン、ドラえもん、スラムダンクのようなアニメで最初に日本に触れます。
そして、それが日本のイメージになっていきます。
ソフトパワーは産業ととらえられてはいましたが、イメージ形成という側面でとらえた見方というのはあまりなかったのではないでしょうか。
考えてみると、韓国についても韓流ブームでドラマが入ってきたときのイメージは良かったと思います。
アメリカにしても、ハリウッド映画の影響は非常に大きく、これがアメリカのイメージを形成していると言えるのではないでしょうか。
中国のアニメ産業、ドラマ産業というのは急拡大しています。
すでに「兄に付ける薬はない」という題名(中国語名は快把我哥带走)で、中国のアニメが日本で放送されていたりもしますし、Youtubeでも無料で見られる動画が多くなっています。
その多くは中国語、英語字幕のみのものですが、日本語のものも出てくるとこの流れは大きく変わってくるのではないでしょうか。
2014年に版元から動画データをいただいた、老男孩という動画に日本語字幕を入れて、アップしました。
年間3万アクセスほどがあり、かなり見られているなという印象です。
私自身が面白いと感じたから翻訳をしたのですが、このような形で増えてくると中国のイメージも大きく変わっていくのではないでしょうか。