私は、地域に雇用を作って、地域で人材を育成し、地域が自立していくことを目指しています。
しかし、そのような想いを伝えずに事例の紹介などをすると、外から東京の会社が来る黒船ですよねといった言われ方をすることがあります。
地域を良くしたいという想いを持って関わろうと考えている身からすると、結構心がえぐられます(笑
私は最初のスタートは自治体からというのがほとんどですが、これは自治体職員の反応がこういうこともありますし、地域の人の反応がこういうこともあります。
むしろ、地域の人はほとんどがこういう反応です。
そのため、つらいので、私は自治体の人と話す時に、ほぼ必ず聞くのが、「地域で担える人はいないですか」ということです。
地域で担える人がいれば、その人に担っていただくのが良いと考えています。
もし、ノウハウなどで不安があれば、支援することも可能ですが、そういった不安もなく、意欲も高いのであればわざわざ関わる必要もないと考えているところです。
というのも、私が目指しているのは、地域の自立だからです。
すでに人材がいるのであれば、その人の成長を促すのが一番かと思います。
もちろん、失敗もあると思いますが、それは私も同じで、失敗を経ているからこそ、今があり、失敗をしないと成長もしません。
大切なのは失敗しても諦めずに改善しながら継続することかと思います。
私はお金をもらえさえすれば良い、アドバイスをしたら終わりという企業の考えが嫌で今の会社を作ることになりました。
計画を作って終わり、その後は自治体が実現するということへの限界を感じていて、民間側で関わることの強みも感じています。
しかし、そういう想いはあっても、それを実践できる環境が地域になければ実現には時間がかかります。
新たな地域に入ると否定的な対応を受けるのはほとんどです。
そういった反応のある地域だからこそやりがいがあると思ってしまうのですが、そういった地域は時間がかかるのも事実です。
特に入口部分も自治体職員の意識がこの状態だと厳しいなと思っています。
そのため、まずは共感いただける自治体、前向きに取り組んでいこうと考えていただける自治体とともに進めていくのがお互いにとって良いのかなと。
一緒に取り組む自治体が増えてくれば、気づいてもらえる地域も増えていくのではないか。
そんな考えで、関わる地域を増やしていこうという気持ちになったところです。
話は変わりますが、国土交通省の「住宅団地再生」連絡会議というものに参加しています。
全国の団地同士の交流が大切だということで、そういった取り組みがありました。
先日の地域価値共創シンポジウムでもそうでしたが、日本の最先端の取り組みをしている事業者は意識、想いを同じくしているところが多く、そういった横のつながりが大切に、私自身も作っていきたいと考えたところです。