日記

なぜ、経営者は何度も同じ話をするのか

また同じことを言っている。

またこのパターンか。

会社で話を聞いている時に、これ前も聞いたことがあるなという経験はないでしょうか。

私はとてもたくさんありました。

毎日のように同じことを言われ続けていたという時期がありました。

結果、今でもそれを覚えています(笑

 

最近は、逆に私自身がまた同じことを言っているなと気づく機会が増えてきました。

これも、パターンが2つに別れます。

1つは、意識して同じことを話す場合です。

私はなにか課題が出てきた時に、その課題を解決するだけでなく、同じような課題が出てきても対応ができるように、できるだけ一般化して、解決の方向性を決めるようにしています。

その方向性はその場で決まっても、同じ事柄が出てくると、その時に出てきた方向性を当てはめようという意識になることは少ないので、再度同じ話をするといった形です。

私からすると、もうすでに解決のパターンは決まっているので、それを当てはめるだけというイージーゲームになっているのですが、それを浸透させるとなると時間がかかるということですね。

 

もう1つは、意識せず、同じネタを話してしまう場合です。

聞き手からの質問に対する回答が、これ前に聞いたことがあるなという話が多くなっているのではないかということです。

特に、キャリアについてとか、過去のことについての話になると大体パターンが同じになってしまいます。

過去は変えられないので、当たり前かもしれませんが、たとえば大学生からキャリアについての相談が来て体験談を話して、その1ヶ月後に違った観点でキャリアの話になって同じ話をされたら、聞いている大学生としては無駄な時間でしかないですよね。

話をしはじめて、相手の反応の応援もあり、これ前にも話していたなみたいなことに気づくこともあります。

そんな状況はなるべく避けたいなと思っているところです。

ただ、一方でインプットがなければアウトプットがないのも事実です。

私のキャリアは1度きりなので、過去の話は何個もありません。

そのため、同じような質問をされたら、同じように答えてしまうんですよね。

ただ、サービス精神が旺盛な私としては違うネタも提供したいなという思いがあるため、同じ話はしたくないですし、一度した話であればもう1度しなくても良いだろうと思っています。

では、どうすればそれを避けられるのかを考えてみました。

そもそも、なぜその人にその話をしたことを忘れてしまうのか。

原因は、2つです。

1つは、会う人が多いこと。

たくさんの人に会っているので、1つ1つの出会いが薄いものになってしまっています。

もう1つは、正解が同じなので考えなくなっていること。

新鮮な質問であれば改めて考える必要がありますが、前に答えたことがある質問だと、ストレスなく答えられてしまいます。

そのため、記憶に残りにくくなります。

自分の事業についての質問だと特にそうですね。

 

これらから考えると、私自身がコントロールするのはほとんど不可能ではないかと思えてきました。

相手側にお願いするしかないですね。

1つは、過去については動画を見てくださいとする。

もう1つは、インプットをした上で話をしましょうとするということですね。

もちろん、最新の情報を知り合いというのであれば、問題ないと思いますが、ほとんどの場合はこれまでの経緯から知りたいというニーズなので、そこは繰り返しになってしまいます。

繰り返しを避けるために事前のインプットが大切ということなのかと思います。

とは言っても、事前のインプットをする時間はない人はほとんどだと思いますし、この講演会に来ればすべてわかるみたいなニーズは残り続けるでしょうね。

講演の回数が多くなればなるほど同じような状況が繰り返されるので、私自身の思考が止まってしまうのではないかと思います。

アウトプットは大切ですが、同じ内容を繰り返すアウトプットなのであれば、動画が最善でしょうね。

おそらく、年を重ねていくと、気付かないうちに同じことを繰り返し話すという認知症的なパターンもさらに増えてくると思いますが、そのときはこういった悩みは若干解消するのかもしれません(笑

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