まちづくり

起業はなぜ難しいのか。起業に必要な2つのポイント

地方への移住希望者は若い世代を中心に増えつつあるようですね。

地方移住を考える際の一番の問題は仕事です。

地域おこし協力隊の制度もありますが、3年の任期を終えた後は仕事を自分で見つけなくてはいけないため、任期中に起業の準備をする人も多いようです。

起業というと、ハードルが高い、リスクがあるというイメージがあると思います。

そして、その根拠としては、安定した収入の見込みがないというのが一番だと思います。

では、なぜ安定した収入を得ることが難しいのでしょうか。

それは、ビジネスが何か、正確に言うとお金を稼ぐ仕組みとは何かということを理解しておく必要があると思います。

そのポイントは、大きくは2点です。

1つは他人よりも効率的にできることを多数行う仕組みをつくるということです。

ある人が1時間かかることを、30分でできれば2倍の量を作れます。

人件費は同じなので、半額で売れるという強みになります。

まずはこの状態を作り上げるのが第一歩です。

もともと同じ業界で取り組んできた人はスキルを持っているので、このステージからの脱出は早いかもしれませんが、分野が違いところでの起業となると、ここに時間がかかります。

もう1つは、その仕組みを買ってくれる人を探す必要があります。

もともと買ってくれるお得意先がいれば楽ですが、そうでない場合は営業活動をしたり、ウェブでのPRをしたりということが必要です。

この2つがそろってようやく収入を得ることができます。

漠然と起業をしたいけど、何をしたいかわからないという人は1つ目のことから考えなくてはいけませんし、1をすでに持っている人は販路を見つける必要があります。

販路が決まってさえくれば収入に不安は覚えないので、リスクも大きく減ることになります。

1、2の二つがそろった状態を作るには一定の時間がかかること、その間は収入がないので先行投資が必要なこと。

これらをサポートするため、行政でも起業支援セミナーを行っていたりもしますが、個別具体的な内容なので、個人が努力をしなくては身に付きませんし、得ることもできません。

就職活動の時に自己分析というものをやっていると思いますが、私はその重要性というのがわかっていませんでした。

仕事というのは、自分の強み、弱みを把握して、それを活かしながら行うものなんですね。

起業となると、それがさらに求められるところになってきていて、自身の強みが何なのか、弱みは何なのかを把握した上で商品を作っていくことになります。

物を売ったりすると、ついついその物が強みだと思いがちですが、その物を作れる、もしくは見つけてこられるというのが強みであって、その自身の強みというのをしっかり認識しておくことが起業のポイントではないかと思います。

管理職は概ねこれに近いことをやっているのだと思います。

何が必要で、何が強みで弱みなのか、ここを意識した取り組みができると起業で行き詰ることも少ないのではないでしょうか。

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