定期的に中国政治が専門の大学の先生とお話をする機会をいただいているのですが、昨日は世界の工場としての中国の変化について感じました。
1990年代には、中国の向上に定年退職をした日本人技術者が工場長として働いているのをよく見かけたそうです。
技術は持っている一方で、定年後、やることがなく、暇を持て余していた人が、中国で工場長などの管理職として非常に活躍していたそうです。
1990年代の中国とその頃に定年を迎えた人がバリバリ働いていた頃というのは、右肩上がりで、モーレツ社員時代だったため、雰囲気としても合っていたようです。
また、工場で働いているのは若い中国人スタッフばかりで、そのような人たちに囲まれて元気がもらえること、また中国側は日本語の話せるスタッフがいるので、コミュニケーションも問題ないことが多いようです。
定年を迎えているので、待遇面でもあまり高望みはないので、中国側としても、日本の第一線で活躍していた人が安く働いてもらえるのでお互いのニーズがマッチしていたのだと思います。
最近でもこれはあることだと思いますが、東南アジアの方にもこれと同じようなことは起こっており、中国のポジションが変わるにしたがって、そのような人も少なくなっているのだと思います。