ここが信頼構築を妨げる。日中のスケジュール管理の違い

中国とやりとりをしていて、スケジュール変更を体験しない人はいないと思います。

たとえば、訪中事業でも、突然行き先が変更になることがあります。

これは、中国側がさらに良い場所、機会が急遽できたので、臨機応変に対応してくれるということもありますし、情勢の変化で難しくなったということもあると思います。

この臨機応変について、日本と中国では考え方が少し異なっています。

日本では、もともとのスケジュールで突発的な事故が発生した時に臨機応変に対応して、ピンチを切り抜けるというときに使うと思います。

一方で、中国ではそのような時にも使いますが、もう一つ、もともとのスケジュールはあっても、それよりもさらに良い機会ができたから臨機応変に予定を変更するということがありえます。

ぎりぎりまでベストを尽くすというのが中国式で、リーンスタートアップ形式というか、とにかく動いてみて、動きながら考えるという形です。

日本としては一度決まった予定を変えることはほとんどないというのが共通認識のため、その点でかなり戸惑うこともあるのではないでしょうか。

最近は、日本側のそのような事情も理解いただいているようで、日本側が手配していたものを変更させることになってしまうと、日本側のメンツをつぶしてしまうため、お詫びも兼ねて、それに代わる条件を出したりということもあるようです。

これについても、お互いが歩み寄らないといけないところかと思うのですが、日本の立場としては、何か予定を言われても、変わるものと思って接して、直前になってベストを尽くすという形では、他の日本人が関係する場合は質が低くなってしまうのは否めないような気がします。

かといって、中国側は国内での重要案件があった場合、そちらは柔軟に予定が変わってしまうため、日本が関係する事業もそのあおりを受けざるを得ないのではないでしょうか。

日本のポジションが相対的に低くなっていくことを考えると、日本側が合わせる必要もありそうですが、国際的なコンセンサスとしては一度決まった予定は動かさないというのが通常な気がします。

これからは中国式がグローバルスタンダードになる可能性も否定できないため、現状では難しい判断ですね。

今の段階では、お互いがお互いの習慣について共有して、心の準備をしておくというぐらいかもしれません。

アジアということで、価値観が共有されていると思われがちですが、違う部分もあり、ここは重要な違いの一つかと思います。