中国

なぜ中国は汚いのか。日本に来ると中国人が必ず言うこと

日本はきれいだ。

はじめて日本に来た中国人はみんなそう言います。

中国語でいうと、「日本很干净」ですね。

これは、気候、生活習慣、雇用といった部分から考えることができます。

そして、その汚いというのは衛生的な汚さと見た目の雑さという二つに原因があります。

理由1:乾燥

中国は多くの地域が内陸部なので、乾燥しています。

雨の量も少ないです。

そのため、ほこりが舞いやすいんですね。

中国も道を緑化しようということで、日本と同じように樹木が植えられています。

しかし、中国は葉っぱに埃がたまっているんですね。

これは雨が少なく、空気も乾燥していることが原因だと思います。

日本はそういうことを気にしなくても、きれいな葉っぱの状態を保てますが、中国で同じような状態を保つには葉っぱを掃除しないといけないんですね。

これはさすがにできないので、ほこりをかぶった木々のままになっているということです。

理由2:公共に対する認識の違い

中国は道路などの公共の場所に対しての認識が日本と少し違います。

日本だと他の人も使うからきれいに保とうということになると思うのですが、中国は誰でも使えるから、何をしても良いといった感じです。

路上にゴミを捨てたり、つばを吐いたり、子どもが用を足したりというのはあまり珍しくありません。

最近はマナー意識が向上しているので、そういうことも少なくなってきていますが、ひまわりの種を食べていて、その殻は路上に捨てるというのは普通だと思います。

そのため、中国人にとって道路は非常に汚いところという認識が強いです。

道路の上にカバンなどを置くことはまずないですね。

日本だと電車の床にカバンを置いたりということもあると思うのですが、中国だとまずないです。

ファーストフード店やレストランでも床に物を置くということはまずないと思います。

レストランの場合、テーブルの上にも魚の骨を置いたりということもあるので、テーブルの上も公共の場で汚いというのが当たり前です。

これは、認識の違いなので、どちらが優れているということではないと思いますが、そういった点で中国から見ると日本はきれいに使われているということになるのだと思います。

理由3:掃除をする人の仕事を奪うな

道路やレストランなどが汚い理由の一つとして、それをきれいにする役割の人がいるということがあります。

中国では、道路には常駐と言えるような状況の清掃の人がいます。

ファーストフード店やレストランでも食べ終わったものをセルフで片付ける必要はなく、片づけてくれる店員がいます。

テーブルの上に魚の骨などがあっても、いなくなったらすぐにふき取ってくれます。

もし、それぞれがきれいに使われてしまったらそのような人たちの仕事を奪ってしまう。

そんな雇用配慮的な考え方もないわけではないようです。

理由4:ほったらかし文化

最後に、道や建物などがほったらかしというのもあると思います。

どういう意味かというと、歩道に穴が開いていたり、ブロックの一部がくずれていてもそのままにしているということです。

工事中の建物については、日本では周りを覆って外から見えないようにすると思うのですが、中国だとむき出しのままです。

そういったほったらかしというか、周りからの見え方を気にしない部分があるため、ところどころが雑で汚らしく見えてしまうのだと思います。

雑という点でいうと、トイレのTOTOのマークが上下逆に着けられているといったのは良く見ます。

乾燥しているため、スプリンクラーで水を撒いているのに、それが壊れていて水浸しになっていてもびしゃびしゃの道路がそのままといったところもその典型ではないでしょうか。

みんなそれを誰かに伝えて直そうという思いはなく、避けて通りすぎます。

歩道の整備などは最初の施工の段階で質が低かったりして、それを補修していたらきりがないというのもあるのかもしれません。

ほったらかし文化という表現をしました。

工事中の建物の周りを囲わないことなど、安全に配慮しているのだからわざわざ囲うまではないだろうというような考えがあるのだと思います。

ただ文化的、意識的な部分もあるかもしれませんが、技術や資金的な部分も多いかと思うので、徐々に変わっていくでしょう。

きれいというのは、清潔ということ

きれいだというと、富士山とか、景色とかそういうものを思い描きがちですが、中国人が日本を褒める場合のきれいというのは、清潔だという意味です。

これまで述べてきたとおり、中国が汚いと言われる理由としては、ほこりなどがたまっていて、衛生的に汚いというものもあれば、建物などが雑で見た目が汚いというものの2つの意味があるのだと思います。

日本に旅行に来て、日本の状況に学ぶべきだという人も増えてくると思うので、今後は少しずつ変わってくるかもしれません。

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