中国語を勉強する上で、中国のテレビを見るのはとても効果的だと思います。
特に、中国のテレビはすべて中国語の字幕が入っているので、何を言っているのかを理解しやすく、学習には便利です。
ドラマは1話40分ぐらいと日本と同じですが、違うのはその話数の多さです。
70話とか、80話とかあったりもします。
ただ、それだけたくさんの話があっても全部見てしまう。
しかも、何度も見てしまうドラマもあったりするので、お勧めを書きたいと思います。
中にはYoutubeで見られるものもあるので、ぜひご覧いただければと思います。
第6位 知否知否应是绿肥红瘦
2018年の爆発的ヒットはこちらです。
ドラマで何が流行っていると聞いたらまずこのドラマが出てきます。
主演の二人がドラマの放送前に結婚したようで、そんなことも話題になっています。
中国の北宋の時の話で、当時の家と家の関係、中国の社会・政治状況もわかります。
いわゆる側室の子どもとして生まれた主人公の女性のシンデレラストーリーです。
気持ち良くみることができると思います。
少し話すのが早いので、聞き取るのが大変かもしれません。
第5位 爱情睡醒了
こちらは私が中国に留学していた時に初めて見た中国ドラマです。
中国国内では2011年に放送されています。
DVDショップに入ったところ、そこで流れていて、そのまま買いました。
面白いのが、今流れているのがほしいと言ったら、店員の方がDVDプレーヤーからDVDを取り出してそれをそのまま売ってくれたことです。
恋愛ドラマに面白要素が少し入ったような内容で、村に住んでいる少女と大企業御曹司の物語です。
挿入歌には林俊傑の「背对背拥抱」のような有名な歌手の有名な歌が何曲も使われているので、中国語の歌を覚えるのにも良いと思います。
第4位 那年花开月正圆 Nothing Gold Can Stay
清朝末期を舞台にした2017年放送のドラマで、この時代の中国ドラマにしては日本のことはほとんど触れられていません。
若干ありますが、否定的な触れられ方ではなく、日本に留学に行ったという感じでのものになっています。
あらすじとしては、親子で放浪生活をしていた娘が大きな商家でその才能を見出され、その商才を大いに発揮していきます。
時代劇にしては、コメディ要素も入っていて、中国で大ヒットしました。
周莹という主人公は実在の方で、それをもとにした話というのも面白いです。
Youtubeだと残念ながら今はほとんど見られないようです。
第3位 爱情公寓
最初の期は2009年ですが、5期まで出ている現代版の人気ドラマです。
アメリカのフレンズをもとにしたような、シェアハウスに男女が暮らしている中でのいろいろな話になっています。
話の中に字幕は中国語でも、セリフは英語といったものも出てくるのですが、現代の話なので、話題的にも身近なものが多いと思います。
背景として中国の流行っているものなどがわかっているとより楽しめると思います。
第5期は2020年1月から始まっています。
第2位 芈月传
那年花开月正圆の主演の孙俪による2015年放送の宮廷の時代劇です。
こちらも実在した話のようです。
もともと楚の国の側室の子として生まれた主人公は、姉として慕っていた楚の国の正室の子どもが秦に嫁ぐのと一緒に秦に向かいます。
その後、秦の中で皇帝の寵愛を受けるようになりますが、それがきっかけで姉とも疎遠になっていき、もともと好きだった楚の国の幼馴染との関係もあってという話です。
宮城谷正光の奇貨居くべしの時代と重なるので、こちらの本を読んでいたこともあって、かなり楽しめました。
第1位 甄嬛传
2011年宮廷ものの大ヒットドラマです。
これがきっかけで中国宮廷もののドラマを見るようになりました。
聡明な主人公が清朝の皇帝の側室として宮廷の中に入り、自らの家族と自分自身の意思との間の葛藤に苦しみながらも宮廷での地位を極めていくシンデレラストーリーです。
この話の中では主人公の孙俪よりも年世兰(华妃)役を演じた蒋欣の方が好きなのですが、芈月传だと蒋欣が孙俪の育ての母約だったりしてちょっと面白いです。
番外編 老男孩
こちらはドラマではないですが。私が中国に行く前からCMを見ていて、面白そうだと思っていたショートムービーです。
中学校の時の同級生が中年になって夢に再び挑戦するといった話で、大ヒットしたため、続編が「老男孩 过江猛龙」として映画化されています。
帰国後に日本語字幕をつけました。
中国語が全くわからない方でも楽しめます。
これらのドラマは中国の人たちに話すとほとんどの人が知っているので、話題としても盛り上がると思います。
全部を見るのは大変だと思うかもしれませんが、どれも面白いのでついつい見てしまうと思います。
知否知否应是绿肥红瘦については、はじめの方はちょっとわかりにくいかもしれないので、他のものからスタートするのが良いと思います。
孙俪の甄嬛传をきっかけに宮廷ものが爆発的に増えたのですが、那年花开月正圆や知否知否应是绿肥红瘦のような最近のものになると、中国が世界2位の経済大国になったという自覚が表れたからか、中国はすごいというPRというか、将来は発展した国になるというようなことを匂わせるセリフが増えてきているのが感じられます。
中国ドラマも確実に中国政府との関係が出てくるので、そういった点では中国政府が国民に対してどういうメッセージを発したいかというのも読み取れるかもしれません。