中国は覇権を望まないと言っています。
これは、世界に対して言っていることですし、中国国内のたとえば、北京展覧館で実施されている建国70周年の展示でも言っていることです。
これは、中国国民に対してもそのように教育をしているということだと思うので、方向性としては急には変わらないのではないかと思います。
かつて、文化大革命のときは、終わった瞬間にこれまでのことは間違っていた、なかったことにしてほしいと言われたという経験をした人もいるということで、このような可能性もゼロではありませんが、大国になった今の中国が豹変してしまうと信頼を失うリスクが大きすぎるのではないかと思っているところです。
ただ、中国の経済が伸びていくと自然と発言力も強くなっていくのは事実です。
そういったときに、これまで戦後アメリカ一辺倒だった日本の態度が中国を考慮していくことが多くなるのではないかと思っているところです。
これをさらに大げさに考えると、二大政党制の論点の一つがアメリカ寄りか中国寄りかという点でも出てくることになるかもしれません。
そもそも自由主義と社会主義で価値観が違うということが言われて終わるのが今ですが、社会主義という形式をとって、柔軟に対応しているのが今の中国です。
そして、経済の発展のためには人材獲得が大きな命題で、人材獲得には自由が大切だと思っています。
この自由を大きく認めているのがアメリカで、だからこそ今のアメリカがあるのだと思いますが、14億という人口に頼らずに成長をしていくには、アメリカの自由に学んでいく必要があるのではないかと思っているところです。
これは日本も同じで、もし人材を獲得したいのであれば自由は必須だと思います。
絶えずニーズに合わせた変化をする必要があるというのは会社もそうですが、国も同じだと思っています。
変化というのは変化する側の努力も必要なので、痛みを伴うことがあるかもしれません。
高齢化した社会ではこの変化というのがかなり難しいのかなと思ってもいるのですが、必ずしもそうではない、危機感を持って、若い世代に任せようという人たちも一定数いて、そのような人たちがいると活力のある状況が生み出せるのだというのも実感しています。
これをどう分析するのかというのは非常に難しいのですが、フォトマット化して、組織活性、国の活性化に役立てられればなと思っているところです。