企業の区別の仕方として、外資系企業という言い方がされる昨今ですが、中国系の企業も外資系にあたります。
世間を賑わすファーウェイもそうですし、動画のTiktokなんかもそうです。
外資系といわれると言われた時のイメージと、中国企業と言われた時のイメージというのは、大きく違うようで、日本に進出する企業にとって、中国系の企業であるということを大きく表に出すのはあまり得策ではないと考える企業が多そうです。
これは、まだまだ日本人の多くが中国系企業が日本に進出してくることをポジティブに受け止めていないからだと思うのですが、実はすでにかなりの企業が日本に進出していますし、成功している企業も多いです。
ただ、その成功している企業の多くは大手ではなく、中小企業で、さらに言うと、商売相手は日本に進出したい中国人を相手にしていることが多いので、まだあまり中国系企業の進出っぷりを感じることは少ないかもしれません。
景気は日本よりも中国の方が圧倒的に良いことに加えて、投資に対する意識というのも中国の方が前向きです。
そのため、不動産のような投資対象については顧客を中国人とできている人は景気が良いのではないでしょうか。
外資系企業となると、欧米企業を思い浮かべる人がほとんどだと思いますが、外国の資本の企業という点では、日本以外のすべての国が外資系になるわけで、中国系企業という独立の枠組みで見られているのは、現状ではネガティブな側面ばかりが目立つような気がします。
昨年から政治的な日中関係は改善の方向に向かっていますが、民間レベルだとまだまだというところなのかもしれません。
目線を変えて、中国国内でも見てみると、日系企業を中国の企業だと思っている中国人はかなりいたりもしますし、サムスンなども中国企業だと思っている人もいたりします。
国外でビジネスを行う上で、リテイル部門の企業としては、外資系であることを出さないというのは一つの定石になっているのかもしれません。
もちろん、外資系であることを前面に出して、その国のイメージを活用している企業もあるわけですが、中国ブランドのイメージが高くない現状においては、日本ではもう少し先になりそうです。