生涯活躍のまちは、東京圏をはじめとする地域の高齢者が、希望に応じ地方や「まちなか」に移り住み、地域住民や多世代と交流しながら健康でアクティブな生活を送り、必要に応じて医療・介護を受けることができるような地域づくり」を目指すものとされています。
ただ、実際の各地域で進められている内容というのは、4つのパターンに分かれているのではないかと感じているところです。
軸としては、建物を建てるハード重視か、建てないソフト重視か。
移住者を対象とするか、住民を主な対象とするかということになります。
そして、最近はハードよりもソフト、移住者よりも住民向けという流れになってきているかなというのを感じています。
この事情としては、それぞれの地域の考えがあると思うのですが、実際にはもともとの狙いの生涯活躍のまちというのは、既存のビジネスでは実施されているところがないため、新規の商品開発が必要になり、それに取り組むのが難しいというのが大きいのだと思います。
生涯活躍のまち事業が儲かるビジネスとなるのであれば多くの企業が手をあげて、新規の商品開発を行っていくと思うのですが、それほど儲かるビジネスではないので、それに見合ったものが出て来ず、自治体としては財政が厳しい中、自らで取り組むということも難しいため、修正してきているという形です。
実は、弊社ではその商品開発を行い、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進モデル事業に採用され、ビジネスモデルとして一定程度のものができたかと考えているところです。