自分自身、起業をしてそれなりの期間が経ちますが、起業は思ったほど大変ではないと思っています。
もともと、起業のためには特別なスキルが必要で、専門性があって、オンリーワン人材でないといけないと思っていました。
しかし、実際はそうではないと思います。
大した力がなくても、個人事業主として生きていくことはできると思います。
しかし、会社は３年以内にほとんどがなくなると言われているように、うまくいかない人が多いのも事実です。
では、成功と失敗の境目はなにか。
それは、決まったことを守れるかどうかです。
多くの個人事業主や会社と接してきて感じましたが、世の中には約束を守れない人が多いです。
この日までに提出と言われたものができない。
自分から連絡しますと言って、連絡をしてこない。
そういった人たちが起業をしている人には多いんですね。
自らが起業をして感じますが、この決まったことを守るというのは意外と大変なのだと思います。
それは、誰も指摘してくれる人がいないからです。
もし、約束を守らなかったとしても、個人の信頼が失われるだけで、注意はしてくれません。
その次の仕事が静かになくなっていくだけで、注意してくれるほどお人好しの会社はありません。
しかし、起業をしてしまうと、時間は自由にできますし、強いセルフマネジメントが求められます。
実際にその状況になってみないとわからないかもしれませんが、意外とその中で自分を律するのは大変なのだと思います。
たとえば、毎月の経費精算の期日が過ぎてからの申請で経理担当に怒られたことはないでしょうか。
これは、会社の仕組みとして注意してくれる人がいるからなんとかなるのであって、一人であれば、誰も管理してくれません。
たとえば、締切のある補助金があって、その日に出せなければもらえないというものでも、被害が自分一人であれば、出さなくても良いかなとなってしまうと思います。
そういう自分を律する仕組みがあるのが会社組織で、それがないのが個人事業主です。
逆に言うと、自分を律することができれば、能力はそこそこでも多くの個人事業主よりは上の立場になることができます。
それだけ、約束を守らない人は多いです。
そして、さらに能力がしっかりとあれば、事業を伸ばしていくことが十分にできると思います。
起業支援という立場で関わることも多くなって、多くの起業を志す人を見てくる中で、そんなことを思っています。
なんて低レベルなんだろうと思う方はぜひ起業をした方が良いと思います。
その世界に飛び込んでみると、意外と通用するなと実感できると思います。
見方を変えると、しっかりと事業を継続していくには最低限約束を守れるということが大切で、そこから先の伸びしろは自身の能力にありといったところでしょうか。
固定の給与が入ってこないといったプレッシャーの中で自分を律したりという部分もあるので、いろいろな要素がある中でのものなので、もしかしたら結構大変なことなのかもしれませんが、自分ができるかどうかは試してみないとわかりませんよね（笑