ボランティア活動の基本は、自分たちのやりたいことをするということだと思っています。
そのため、定例の行事などは極力減らし、毎年実施したいと思うことを話して進めていくというスタンスが良いと考えています。
ただ、私自身がそうだったのですが、自分のやりたいことというのは、いつかやり尽くします。
2年も活動をしていると大体やり尽くすのではないでしょうか。
そうなると、その後のモチベーションというのが続かない、そこで他の活動に移るということが出てくると思います。
そして、一緒にやっていた仲間も他にやりたいことを見つけて、そちらに移っていく。
こんな状況はよくあることではないでしょうか。
もちろん、当初の目的を達成したということで、これは良いことだと思います。
しかし、それでは活動が継続せず、自己満足はできても、社会への貢献という意味では弱くなってしまいます。
では、どうしたら良いのか。
それは、課題を示すということだと気づきました。
気づいたというよりは、言語化できたというところでしょうか。
これまで、自分自身では次のステップに移る際に新たな課題を見つけて、それに取り組んでいくことで活動が継続できてきました。
これはかなり意欲的に取り組んでいるからこその見いだせるもので、当初の目標を達成した後ではわざわざ新たな課題を見つけようというアクションにはつながらないと思います。
課題を示す前は、ビジョンを示すことだと思っていました。
こういった方向性に進みたいということを示せば、自然と活動が生じてくるのではないかなと。
それによって、一体感が生まれたりということはあるのですが、なかなかしっかりとした活動にまでつながるということはなかった気がします。
そういう経験を経ての課題を示すということなのだという結果でした。
この課題を示すということは、活動を組織する側がしっかりと場をつくる必要があるのではないかと思います。
おそらく、これが課題だというのを示すというよりは、課題を抱える一次情報に触れてもらう機会を作るのが良いのではないかと考えているところです。
つまり、悩んでいる当事者の話を聞くということですね。
そうすることで、その人のために活動しようという動きになりますし、活動をしたときの反響もわかりやすくなります。
こういった実感ができる活動というのが大切なのではないかと思います。