ベンチャーが大手企業を下請けにするという手法

大企業が得意なことは何でしょうか。

大企業の強みというのは、規模、人数、社内ネットワークといったところだと思います。

担当者が急に退職しても他の人材がいるというのは強いところですね。

また、イベントなどで人が必要だというときに他の部署にお願いして連れてこれるというのも良いところだと思います。

もちろん、業務は人なので、担当者が変わってしまうと引き継げない部分はありますし、単発で人が必要な場合はアルバイトを雇えば十分というのはありますが、表面的な業務の滞りがないという部分では安心だと思います。

一方で、大企業の苦手な部分は何かというと、迅速、柔軟な対応です。

何かに取り組もうと思っても決裁が必要で、他の部署との調整が必要でということで、無駄に時間がかかってしまいます。

こういった考えから見ると、大企業に任せるのは、すでにスケジュールが決まっていたり、時間的に余裕があるものの、締め切りは守ってもらいたいというような業務なのかなと思います。

逆にどのように進めていくか、いろいろな取り組みをまずは実施してみて、そこから絞っていこうというような段階というのは、ベンチャー的なところの方が良いのかもしれません。

もちろん一概に規模の大きい会社がすべて意思決定に時間がかかるかというと、そうでもないとは思うのですが、傾向としてそういうものではないかと思います。

大企業を下請けに使えると一番良いなと思うのですが、行政の案件だとプロポーザルの時にすでにどの事業者を使うかを提案する必要があったりして、そこで大企業の名前を使うとなると、大企業としてはプロポーザルに名前を出すのだから、自分たちが元受けでというような形になるのが一般的です。

そうなると、柔軟性が失われてしまって、残念な感じになったりするのですが、ここがうまく解決できると良いなと感じています。

たとえば、プロポーザルの際には、核となる業務の部分の提案だけを受けて、決まった業務の部分はどこに再委託をするか任せるといった感じで、予算権を柔軟に使えるような形になるとありがたいと思ったりもするのですが、それだとその部分についてはもう一度プロポーザルをしてといった形にしないと行政としては難しいのかもしれません。

オガール紫波のエージェントの仕組みというのは、その先を走っているところで、エージェント機能を委託して、その先はお任せするということができるのは、この問題を解決するのにぴったりなような気がします。

すでにオガールの方式が他の自治体でも展開されている事例が出始めているようですが、まだまだオガールを経験した人が広げているのが現状です。

手法が共有されて、経験者以外も広げられる機会が出てくると、面白くなってくるのではないでしょうか。