上海に来ています。
この1週間で北京、敦煌、西安、上海と4都市を回りました。
中国側と日中友好の将来像について話をする中で、かならず出てくるのは、交流を増やすことが大切ということです。
私のスタンスとして、友好というのは強制するものではないという考え方がありますし、中国側もそのような考え方なのではないかと思います。
これまでの数年間日中間の政府間関係が悪かったため、両国間の人の行き来はかなり減りました。
最近は日本からの訪中団も徐々に増えているとのことです。
そのような中で、日中友好協会というのは保険のようなものではないかと思いました。
日中関係が悪くなれば、ここが最後のパイプとして機能する。
一方で、交流が増えている時はその役割は薄く、個々人レベルの交流に任せるというスタンスです。
国交正常化と当初は中国の国際的な地位は低く、日中友好協会の活動は活発でした。
中国の経済成長と反比例する形で、日中友好協会の活動が下火になってきたのですが、尖閣諸島の問題が発生した頃に逆に注目をされたというのはあるのかと思います。
今後も中国の経済は発展を続ける中で、日中友好協会も活動が活発になっていくのではないかと思います。
というのも、中国の影響力が大きくなる中で、それが日本国内にも波及し、中国への注目が高まるという流れが考えられるからです。
保険としての役割にプラスαでどれだけできるかが大切かになりますが、長期的な信頼関係というのは何ものにも代えがたく、それを活かした活動というのが重要になると考えています。