中国版ダブルスタンダード

かつてアメリカがダブルスタンダードだと批判されたことがありました。

中国は、そのダブルスタンダードを効果的に使って日中国交正常化に至ったといえると思います。

というのも、当時は日本の戦争責任が問われており、中国国内でも日本人に対する嫌悪感が非常に大きいものでした。

それにも関わらず、中国側は賠償を放棄します。

世論が日本批判で大勢を占める中、どうしてそのようなことができたのか。

それには、中国が悪いのは日本の軍国主義者であり、日本の一般国民は悪くないというスタンスをとったことが一つあると思います。

民主主義の国からすると、軍国主義者も選挙で選ばれて指導者層になっており、国民にも非があると考えてしまいそうですが、そうではないようです。

この政治と一般市民を分けるというのは、中国では庶民レベルにまで浸透している考え方です。

尖閣問題が発生した当時私は中国にいましたが、多くの中国人から政府は政府、私たちは私たちで仲良くしようということを言っていました。

日本にも政府の言っていることはどうにもならないと考えている人が投票に行かなかったり、政治的無関心層になったりもしますが、中国の人たちは政治に無関心ではなく、むしろ十分知っていてそのような発言に至るのが興味深いところだと思います。