移住したいというシニアのニーズと有料老人ホーム認定を受けた住まいに移住してもらいたい自治体のニーズにミスマッチが起きていた生涯活躍のまち(日本版CCRC)事業。
私たちはその解決策を見つけました。
おそらくこれが今度の生涯活躍のまち事業のビジネスモデルとして全国的に普及していくことになると思います。
とは言っても、制度的な規制があり、国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進モデル事業に選定されたホシノマチ団地のプロジェクトだからこそできるというものではあります。
そういった点でも、ホシノマチ団地への注目は高まることになりそうです。
仕組みとしては下記の図のような形になります。
これまでの高齢者向け住宅は入居者がお金を払い、そのお金によってスタッフがサービスを行うというものでした。
これだとサービスのいらない入居者が入居することはなく、結果として介護が必要だったり、体調に不安のある方々の入居が中心だったわけです。
ホシノマチ団地では、スタッフが仕事を提供することで、その仕事をした入居者にはお金もしくはそれに応じた対価を支払うことになります。
そうすることで、入居者の管理費の負担を減らし、入居のハードルを下げることができるようになっています。
もちろん、入居には一定の仕事をすることが伴うわけですが、この点を生涯活躍のまちの活躍する場として位置づけ、制度的な趣旨との一致を図っているところです。
さらにいうと、スタッフはそこで副業として他の仕事をすることによって、人件費がかからない状態にするというのが大切で、自治体と連携できるのであれば指定管理事業などを受けて運営できるのがベストです。
自治体に頼らないがコンセプトの一つであるホシノマチ団地はそんなことはもちろんできないわけで、どうするかというと、コワーキングスペースや総合支援事業、デイサービスとしてできればと考えているところです。
地方では複数の仕事を並行して行うことで収入を安定させるという人が増えていますが、まさしくそれを事業として実施する形です。
残念ながらここまで多くの分野にわたって並行して実施している民間会社はないため、他の会社がすぐに実現できるかはわかりませんが、ホシノマチ団地での事業をきっかけに賛同いただく企業とは連携して実施していきたいと考えているところです。
ホシノマチ団地のオープンは年内にはできればと思っていますが、もう少しかかりますので、ご期待の上、お待ちください。