行政が最も重視していることは信頼ではないかと思います。
信頼を失わないように規制をする。
安心、安全のために規制をするという規制の権限を持っているというのがそのことを端的に表していると思います。
最近では信頼を失うような事例というのも出ていますが、わずかにすぎず、99%は信頼に足る運営が行われていると思います。
そのような立場の人たちなので、信頼できない人との関係を嫌います。
初対面の人をどう信頼するかという点では、肩書、実績、信頼できる人の紹介といった限られたものになってくるわけですが、このような点を重視しているのが行政です。
それまで全く行政と関わりのなかった人が、新しいことをしようと思って行政の窓口をたたいても、運が良く非常に柔軟性のある職員に当たらない限りは冷たくあしらわれて終わるのではないでしょうか。
そういった点で行政ははじめての人の参入ハードルが高いです。
そして、自らそのハードルを作っていると言えます。
一方で、一度信頼関係を築けると一気にやりやすくなるというのも特徴だと思います。
トップが政治家のため、トップダウンでできる場合は柔軟な論理展開をしてスピーディーにできることもあります。
税金を払っているのだから、行政は市民の言うことを聞くべきだという意識が市民側にはあるのですが、税金を預かっている側としてはその他大勢の市民の信頼を失わないように初対面の人に対してバリアをはるという論理になっているのではないでしょうか。
行政に限らず、信頼関係というのはとても重要ですが、自治体と関わる場合は地域の中での信頼関係を醸成する必要があるんでしょうね。