北京に来ています。
今回は日本と中国の大学生の1000人の交流事業です。
メディアにも取り上げれたようで、日中間の政府間の盛り上がりを感じます。
さて、今回は日中間の信頼する対象についての違いです。
何事も活動をするときは、人と人との関係性で行われます。
たとえば、1つのイベントを実施するとして、他の機関と連携する際には、その機関の担当者とやりとりをすることになります。
この時には、担当者同士仲良くなって、信頼関係ができることが多いと思います。
一方で、役所の仕事では異動を伴い担当を外れて別の部署に行くことも少なくありません。
その際に、日本と中国では少し対応が異なります。
日本の場合、組織としてとらえる面が多く、人が変わってもそのまま事業が継続することが多いと思います。
一方、中国の場合は、担当者が変わると、信頼関係はリセットされ、元の担当者とその担当者が全く知らない人同士だとゼロからのスタートになってしまいます。
日本も中国も人が変わればできることは変わりますし、付き合いも変わるとは思うのですが、中国の方が人と人との信頼関係を重視しているなと感じるところです。
それが起業をする際にも同じで、日本の場合は会社のブランドを背負っての個人なので、独立すると自分は会社のブランドで生きていたのだとはじめて認識するという人がいるという話を聞いたことがあります。
その点中国は組織を離れても個人的なつながりでやっていけることも多いのではないかなと思いました。
個々の組織へ忠実なことが求められる日本と国という一つの組織への忠誠があればある程度柔軟な中国という感じでしょうか。