最近、延禧攻略という中国ドラマをお勧めされました。
日本でも瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃〜として見られるようです。
これまで多くを見てきた宮廷もので、乾隆帝の時代の後宮(日本の大奥)の話です。
主人公は、頭の回転の速い召使いの身分の女性が皇帝との関係を深めていくといった話なのですが、その主人公が魏璎珞(ギ エイラク)という名前です。
彼女の声を聞いていて、聞き覚えがあると思ったら、なんと甄嬛传、芈月传の主人公と同じ声でした。
というのも、季冠霖という声優が吹き替えをしているんですね。
日本ではテレビドラマで吹き替えをしているのはほぼないと思うのですが、中国では普通のようです。
理由としては、その俳優の声が役に合わないといったことがあるようですが、オーディションの時に声も含めた審査をしていないのでしょうか。
最も大きい原因は、中国語の方言にあるようです。
中国は地方によって訛りがあります。
訛りというのは、ちょっと違って、全く言葉が違います。
どのぐらい違うかというと、日本語と韓国語ぐらい違います。
つまり、聞いた人は全くわからないということですね。
共通なのは、文字にすると漢字になるということです。
漢字の発音の仕方が違うので、何を言っているのかわからないんですね。
もちろん、学校では標準語を習うので、みんな話せるようにはなりますが、その地方ごとの癖のある標準語になることがあります。
シンガポールで話される英語やインドで話される英語がイギリス英語とは違うというのと同じような感じです。
もちろん、頑張ってアナウンサーのような標準語が話せるようになる俳優もいますが、なかなかハードルが高いようです。
そういった点で、中国では分業が進んでいて、俳優業と声優業がドラマの世界にも入ってきているということですね。
ドラマを見ていて、時々口と声がずれていることがありますが、ネット回線の問題だと思っていました。
そうではなく、単純に俳優本人の声ではなく、アフレコだったからずれていたようです。
日本のドラマではアフレコで声優がというのはあまりないですが、中国では市場として成立しているようです。