留学生活をしていると、自然と中国の生活習慣を体験していくことになるのですが、その影響が日本に帰国してからも続いていることがあります。
暖かいもの
1つが、暖かいものを食べるのが良いという考えです。
中国ではお弁当はまず食べません。
これは冷めたご飯は食べないといった考えがあるからです。
会議の時の食事としてお弁当が出るときに冷たいものを出したら大変です。
温かいお弁当でないとひんしゅくを買うと思います。
冷たいものは体によくないといった考えが前提にあるようなのですが、飲み物も氷入りのものはまず飲まないです。
日本で飲食店に行くと氷がない方が失礼にあたるような雰囲気ですが、中国だと氷を入れたものは出すことはないですね。
むしろ、夏でも暖かいお湯が出てきます。
冷やして食べる、飲むといった感覚があまりないので、ビールも常温です。
最近は冷たいビールもあるお店が増えてきましたが、冷たいものは体によくないといった思いからだと思います。
食事の宅配サービスが中国ではかなり発達していますが、これも暖かいものを食べたいというニーズに応えたものだからなのかもしれません。
リュックサックを前に
中国ではスリがいるとみんなが言います。
電車に乗るとき、街を歩くときはスリに注意してと。
ガイドの人などもいつも言っているのですが、これまで経験はありません。
そして、スリに合った経験がある人に会ったこともありません。
しかし、習慣というのが残っているようで、リュックサックは観光地や電車など人が多いところでは背中に背負うのではなく、前にかけます。
かなり違和感を覚える格好なので、日本でやるには抵抗がありましたが、中国では普通なので、あまり気にならなくなりました。
最近は日本の電車でもリュックサックなどは前にと言われています。
ただ、その理由は人が多いときは通るのに邪魔になるからという理由です。
そういう意味では最先端でした(笑
中国の人は親切なので、リュックサックを背中に背負っていて、口が開いていたりすると教えてくれます。
スリに盗られてしまうよと。
中国は日本よりも他人に無関心というか、盗られる方が悪いという文化だと思うのですが、そういう声掛けをしてくれる人もいます。
日本ではむしろないですよね。
開いていても盗られないからというのもあると思いますが。
風邪をひいたら水を飲む
これは半信半疑ですが、体調が悪いというと、必ず言われるのが、多喝点水という言葉です。
水をたくさん飲んでという意味なのですが、風邪をひくとこの言葉を本当によく言われます。
飲んだからといったどんな効果があるのかわからないのですが、最近のコロナウイルスの関係で報道を見ていると、水を飲むことは風邪の予防にもつながるということで、正しかったのかなと思ったりもしています。
風邪をひいたら汗をたくさんかいて、水を飲めという意味なのかもしれませんが、私は多喝点水しか言われたことがないので、とにかく水を飲めという意味だと今のところ解釈しています。
中国で生活すると何が変わるのか
これまで述べてきたのは、生活習慣の部分ですが、これは留学生活のささいな部分に過ぎません。
大きな部分での影響というのはもっと違う部分にあります。
中国留学経験者の多くが言っているのが、小さなことを気にしなくなった。
何が起きてもあまり驚かなくなったということです。
日本は細部にまでこだわるち密さが美しいと言われますが、中国ではそこは気にしません。
また、日本では考えられないようなことが中国では行われます。
日本は良くも悪くも変化の比較的小さい中で細部にこだわる環境。
中国は多様性が豊かな一方で細かい部分にはこだわらない環境と入れるのかもしれません。
どちらが良い、悪いというわけではなく、最後は好みの問題でしょうか。