まちづくり

人が動くのはメリットではなく、想い

ボランティアの活動だと、それに参加したメリットは何なのかということが聞かれることがあります。

特に会費制のところはそうで、お金を払う対価は何かということが問われるんですね。

これは、一般的なものを買う行為だととらえられているからで、ボランティアはこれだとなかなか買えない商品ではないかと思います。

ボランティア組織における会費というのは、寄付のようなもので、寄付をした結果、そのお金によって行動が起こされ、理念が実現するという部分に特徴があるのだと思います。

メリットを聞く人というのは、意識がボランティアではなく、消費行動の一部というところにあるので、そのような場合は想いをぶつけてみましょう。

自分が何を考えていて、何をしているのか、どのような状況を実現したいのか。

それによって相手の意識が変わって、同じ土俵に立った考え方ができるようになるかもしれません。

こんなことを書いていますが、私もつい最近まではメリットは何かというのを気にしていました。

やはり、メリットがないと得ができないので、参加はしてもらえないだろうと考えたからです。

なぜ、そのような考えが変わったかというと、自分が誘われる側になったからですね。

誘われるときに、このようなメリットがあって、それをうまく活用できると説明をされても、私にとってはあまり響きませんでした。

むしろ、その人がどういった思いで私に声をかけていて、どういったことをことを実現したいと考えているのか、そこが気になったわけです。

ボランティアというのは、もともと何か対価を求めて始めるものではなく、このようなことを実現したいという想いから始まるものだと思います。

そういった点で、スタートがメリットの話で入った人というのは、メリットがないと感じれば出ていくことになるので、合わないのかもしれません。

 

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