中国では、何も言わなければビールは常温で出てきます。
それは、中国はもともとビールを冷やして飲むという文化がないからです。
日本ではぬるいビールはおいしくないというのが共通認識ですが、中国では夏はぬるいのが普通です。
ビールは冷やした方がおいしいという感覚はないんですね。
これは飲み物全般に言えることだと思いますが、冷たいものを飲むのは体に悪いからという思いがあるからだと思います。
中国人が日本に来て驚くことの一つが、お店で出てきた水に氷が入っていることです。
しかも、日本では冬でも氷が入っています。
というか、日本では氷が入っていないと水道水そのままだと思われたり、あまり印象が良くないというのがあるからだと思います。
一方、中国の人たちは体を冷やすのは健康に良くないと思っているので、お湯を飲みたがります。
中国のお店では夏でもお湯が出てくることもあります。
そういった意味では味より健康を取るという実用的な考え方なのかもしれません。
最近では夏に冷たいビールを置いているところも増えてきました。
日本人と一緒の時は冷たいものを頼む人もいます。
ただ、そうではない場合は特に温度については気にせず、常温のものでという感じのようです。
体を冷やすのは良くないと言いつつ、アイスとかは普通に食べてますけどね。
私も中国に行ってからは、冷たいものはあまり飲まなくなりました。
帰国してから、中国人の友人が来ると日本の居酒屋などに連れていきます。
そこではビールは必ず冷たいです。
また、困った反応があるのが、烏龍茶の時です。
中国でのお茶といれば温かいものが基本です。
そのため、普通に烏龍茶と頼むと温かいものが出てくると思うんですね。
それが日本だと冷たいもので、さらに氷が入っています。
冷たくても良い人でも氷はだいたい取りますね。
多くの場合は暖かいものにしてほしいと替えてもらいます。
そんな経験を数回してからは烏龍茶の時は冷たいものか温かいものか聞くようになりました。
インバウンド慣れしているお店は温かいものかを聞くところも出てきているようです。
今後は、ビールも常温か聞くお店も出てくるかもしれません(笑