行政の課題として、若い人で参加してくれる人が少ないということがあります。
それは、若い人の参加意欲を引き出す何かが足りていないからです。
逆に言うと、年配の方の参加意欲は引き出すに足りる内容になっていると言えるでしょう。
では、それは何なのか。
若い人を動かす要素は2つだと思っています。
一つはお金。
みなさん仕事をしてるのは、お金を稼ぐためです。
その仕事として実施するのであれば、行政の活動にも関わります。
しかし、行政側は参加の分野でお金を払ってまで来てもらおうとは思っていません。
もちろん一部では費用が払われますが、その金額が明示されていないことがほとんどで、もらえるということが伝わっていないと思います。
二つ目はやりがいです。
やりがいというのは人さまざまだったりしますが、明確に役割が与えられて、それを実行したらどのようになるかということが見えていることが大切です。
特に自身がやりたいと思える環境を作っておくことが大切なのですが、行政の特技はできない理由を並べることという部分があり、完璧なミスマッチを起こします。
他に名誉を与えるというのがありますが、これはミス〇〇のようなそれを取得した後に芸能人になれるといった明確な活動予測ができないと応募する人は少ないと思います。
行政側はこれを与えるけど、それが何に使えるかはもらった人で考えてくださいというのが多いので、そこまでプロデュースしておく必要があります。
このように見た通り、見事に若い人の関心とのミスマッチを起こしています。
さらに、参加を妨げる要素もあり、それは参加時間が平日昼間に限られている場合です。
働いている人がほとんどの中で、平日仕事を休んでまで取り組むというのはよほどの熱意がないと難しいと思います。
これを一つずつ取り除いでいく、もしくは乗り越えていけるような取り組みであれば若者は参加します。
年配の方は、先に挙げた2つの要素にモチベートされるのは同じなのですが、お金にはあまり困らない状態になっています。
加えて、やりがいについても人生経験豊富なため、自分自身で見つける力があります。
あまり周りを気にせず発言ができる人も多く、ハードルを越えやすい人が多いんですね。
これからの財政状況を考えると、おそらくお金を出すというのはますます難しくなっていくと思います。
むしろ、お金は出さなくてもしっかりとモチベートできれば若者の参加は促せるものです。
そこを意識した参画プラットフォームを作ると良いと思います。