日中合作映画「陶王子 2万年の旅」を見ました。
もともと陶器の知識ゼロの状態で見たのですが、非常にわかりやすく、学びが多い映画でした。
女優ののんさんがナレーターを務めているのですが、まじめになりがちなシナリオを、かわいらしく表現することで、それを中和している感じがすごいなと思ったところです。
土器、陶器、磁器の違い
私たちが使う焼き物というのは、土器→青銅器→陶器→磁器の順で発展してきました。
土器
土器の材料は粘土と砂なんですね。
粘土だけでは焼いても割れてしまうので、砂を一緒に入れると割れなくなるそうです。
遺跡で発掘される土器というのは、赤い色のものが多いようなのですが、それは二度焼きすることで出る色ということでした。
時間が経っても錆びたり色が変わったりしないのが強みですが、長時間経つと水はしみだしてしまうデメリットがあります。
青銅器
青銅器については、銅にスズを混ぜてつくるようです。
土器は時間が経っても色が変わったり、錆びたりしませんが、青銅器の場合は錆びるというデメリットがあります。
私たちが見る青銅器は発掘されたものがほとんどなので、青い感じですが、本来のものはピカピカしていて、高級感が感じられます。
また、土器のように水が漏れない、また割れないというのが大きな強みで、青銅器が出ることで土器が淘汰されることになります。
その後、長い間鉄器も含めた金属器がメインを占めていくことになります。
陶器
陶器も材料は粘土ですが、焼く前に一度釉薬(うわぐすり)というものにつけることで、水漏れを防ぐようにしたものです。
色としてもきれいなものが出始めます。
磁器
青銅器に押されていた器の世界で大きく注目されたのが磁器の登場です。
1300度以上の高温で焼くことで真っ白な器をつくることに成功します。
また、中国では西アジアの青い陶器の要素を取り入れ、コバルトをつけて焼くことで、青花瓷で有名な染付といわれる青い装飾を入れることに成功します。
これは、白い黄金と言われて、ヨーロッパでも人気を博します。
陶器は英語ではセラミックと言われていて、その強みはスペースシャトルでも使われているそうです。
映画自体はそこで終わりですが、おそらく、その後、器の世界にはプラスチックという強敵が現れます。
また、木製の器というのも日本などでは使われているので、焼き物という世界と器の世界はまた別ものだと思いますが、その歴史にはそれぞれの特徴が裏付けられているのが感じられる内容でした。
中国はツンデレ!?
映画の後には、トークセッションで登壇させていただく機会がありました。
今回の映画は日中合作の映画ということなのですが、監督が北京電映学院に留学していた時の友人などに協力をしてもらって撮影したそうです。
留学はかなり前だったと思うのですが、その時のつながりが今でも残っているのがすごいなと思いましたし、そういったつながりで協力をするのが中国らしいなと思いました。
トークセッションでも話になったことですが、中国はツンデレなところがあって、初対面の人には冷たいですが、一度知り合いになると非常に親切にしてくれます。
日本で生活しているとそれを体験する機会がないのと、日本にいる中国人は日本化しようと努力していたりするので、あまりそういった部分を見せないような気がします。
日本でもそういった経験ができる機会を作っていきたいと思ったところです。