私が所属する日中友好協会は1950年に設立されました。
すでに70年近くが経とうという組織になっていて、人の世代交代も何回か経ていることになります。
世代交代を経るにしたがって、どのような想いで活動をしているかという部分も異なっており、その点での変化を書いてみたいと思います。
協会設立当初は、戦争を経験した世代、中国で戦前に生活をしていた世代がメインです。
その人たちは、帰国時に中国の方々に助けられたり、戦争に対する贖罪意識という思いで活動をしてました。
その次の世代は、子どもの頃戦争を経験した世代、中国で終戦を迎えた世代になります。
この世代は1973年の国交正常化に大きく関わった人たちが多いのではないでしょうか。
その後は80年代の日中友好ムードが大きな高まりを迎えていた世代です。
日中3000人交流などで訪中事業に参加した人たちがいるなど、ここが日中関係最高潮の時代を言えると思います。
先日の中日シンクタンク・メディアハイレベル対話で古谷浩一朝日新聞社論説委員がおっしゃっていたことですが、中国に対する好感度調査では80年代で8割の人が、90年代でも6割の日本人が中国に好感を持っていたそうです。
それが2000年代に入り急激に悪化し、今に至っているわけですが、それと同じような流れで日中友好活動への参加者も進んでいったのだと思います。
2012年以降最悪の時期を迎え、今は明確に回復基調にあるわけですが、それに合わせて関わっている人というのも変わってきているようですが、それについては次回にしたいと思います。