前回、サービス付き高齢者向け住宅とアクティブシニアの移住のミスマッチの状況について述べました。
これを解決するためには、サービス付き高齢者向け住宅のサービスの内容の工夫が必要になります。
サービス付き高齢者向け住宅とは、「高齢者住まい法」の改正により創設された介護・医療と連携し、高齢者の安心を支えるサービスを提供するバリアフリー構造の住宅です。
ケアの専門家による安否確認や生活相談サービスを提供することなどにより、高齢者が安心して暮らすことができる環境を整えます。
つまり、制度として安否確認と生活相談がサービスとして必須になります。
加えて、一般的にサービスとして考えられているのは、食事、健康管理、介護、家事援助のなどが行われているケースが多いです。
これらは、生活に困っている人向けのサービスとなっていて、元気な間は不要という人がほとんどです。
では、元気な間にあったら便利なサービスとは何か。
これまで以下の2つがわかっています。
一つは地域のコミュニティとのつなぎ役です。
地方は人と人とのつながりが濃厚で、移住者が地域になじみにくいのではないかという不安が移住者にはあります。
また、地域の人からも、知らない人が大量に一度に来られたらいろいろ問題が起きるのではないかという不安を持っています。
そこで、地域のこと、移住者のこと、両方を把握したスタッフがつなぎ役になることで、地域でストレスなく暮らせるということが一つの魅力になります。
もう一つは仕事です。
主に収入を得る手段、やりたいことの延長としての仕事という位置づけで、定年退職前でも生活していけるだけの収入が確保できるということが大きな安心につながります。
仕事については、いくつかの方法があり、それについてはまた次回にしたいと思います。