私はボランティアというのは、行う人が求めているものが得られなくなった時点で終わると思っています。
得られるものというのはさまざまで、最初は奉仕精神だったり、学びだったりということが多いと思いますが、同じことを継続していると飽きがきたり、学べることが少なくなっていきます。
そうなると、ボランティアを受け入れている側でその人が次に得られるものと用意する必要があると思います。
それは、①新たな仕事、②新たなポジション、③新たな人との出会いです。
もっとも簡単なのはお金ですが、ボランティア業界においてはお金は禁句だったりもするのでその点は人によって慎重にする必要がありますし、お金を払って仕事化するとモチベーション低下につながることもあるので注意しないといけません。
ボランティアを受け入れたい団体というのは、基本的には自分たちの活動で精いっぱいで手伝ってくれる人が得られるものまで考える余裕はありません。
得られるものを自ら探せる人がボランティアとしている場合は、とてもラッキーですね。
そして、その人はその後、中心的に活動するメンバーになっていくと思います。
しかし、そのような人はとても稀です。
多くの人は半年で当初の目的は十分達成できるので、それまでに次の目標設定や得られるものを見える化しておく必要があると思います。
これは一度作ってしまえばだれにでも適用できますし、どの団体でも同じようなものなので、汎用性を持たせることができると思います。
会社のインターン制度を考えてみるとよくわかると思います。
会社の場合は、インターンを受け入れた後、正社員になり、正社員としてのキャリアパスが明確です。
そのため、そのキャリアパスが良いと感じられれば、インターン生がそのまま正社員になっていくと思います。
ボランティアも同じで、一定のボランティア期間の間にその人が会員として入った場合のキャリアパスを見せてあげ、そこに共感できれば会員として参画していくという流れになると思います。
将来の自分がどうなっているか、それを見える化する。
できればモデルとなるような人と接する機会を設ける。
それができると強いと思います。