移住の取り組みを意識するようになって、ずっと意識しているのが、移住者が移住者を呼ぶ仕組みづくりです。
私はこれを作るためにこれまで取り組みをしてきたといっても過言ではありません。
移住者が来て、その移住者が活躍している、情報発信している様子を見て、他の移住者が来る。
この流れをつくることが大切だと思っています。
神山 地域再生の教科書 を読んだのですが、神山はまさしく移住者が移住者を呼ぶ流れができています。
きっかけはおそらく、グリーンバレーのみなさんだと思います。
国際交流協会という立場からスタートして、NPOのグリーンバレーになっていくのですが、取り組みをしていく中で、行政との関わりもでてきます。
その中で、すごいなと思ったのが、神山は住民と移住者が対立した場合、行政が移住者側に立つということでした。
移住者は後から来た人たちで、先にいた人たちが大切にされる地域がほとんどではないかと思うのですが、移住者が来ないとまちが存続しないという意識もあるのかと思います。
一方で、NPOとしては移住者を選別することも大切だという決断を初期にしています。
この両者の役割分担があるからこそ、成り立っているのだと思いますが、このスタンスが法人を呼ぶことになり、そこからさらに大きな流れも起こしている。
グリーンバレーは面白いから取り組む、受け入れるというスタンスのようで、その起点がしっかりしているので、広がりが出ているのかと思います。
これを人ではなく、まちとしての文化にまで高めていくそれがこれから目指しくところなのかと思いました。