生涯活躍のまち

これができない人は地方移住に向いていない

地方へ移住するにあたって、これまで失敗してきた人たちも見てきました。

往々にして感じるのが、事前にこのポイントをおさえておけば良かったのにということです。

そこで、ここでまとめておこうと思います。

周囲との関係づくりについて

あいさつをする

引っ越しをしてきた際への近隣への挨拶。

散歩などをしていた時にあいさつをするというのはとても重要です。

東京だとマンションに引っ越してきてとなりに挨拶をするということもないかもしれません。

また、エレベーターなどで同じになっても挨拶もしないかもしれません。

しかし、地方では必須です。

それがないと、常識がない人と見られてしまいます。

あいさつをしましょうなどというのは、小学校の目標などであったレベルで当然できると思う方が多いとは思いますが、都心に住んでいると地方よりも挨拶の回数は少なくなっています。

その都心の常識を地方に持ち込まないようにしましょう。

近隣との距離の近さへの覚悟

こちらが挨拶をしないことに対して不満を持たれるというのは、近隣との距離の近さが原因です。

逆に言うと、近隣に住んでいる方々は移住者に対して、身近に感じてもらっているとも言えます。

ただ、その点注意が必要なのが、近隣としては近い人だと感じているので、家に入ってきたり、いろいろ注意をするというのは当然だと感じていることです。

この近隣からいた当たり前に違和感を覚えて耐えられないとなかなか厳しいと思います。

この距離感については住む場所によって違います。

実際、街中に住んだ場合はほとんどないです。

マンションタイプに住んだ場合は皆無だと思います。

地域活動

ここが一番ハードルが高く、面倒だと感じる人が多いかもしれません。

地方では首都圏では行政がやっていることを、市民単位で行っていることが多いです。

自治会の役割が多く、地域清掃、ごみ捨て、お祭りなどはもちろん、地域の街頭の電気代や公民館の維持管理とその費用の徴収なども自治会でしていたりもします。

行政がやっていて、税金に含まれていると思っていたものが地方だと別途お金を払うという形になっていたりもするので、注意が必要です。

そして、地域活動というのは自治会だけでなく、消防団やその地域独自の委員もあったりもするので、そういった活動に参加する覚悟がないと地域になじみにくいと思います。

このような地域との関わりにある程度の魅力を感じる人は良いですが、全く関わりたくないという方は、ポツンと一軒家的な場所をお勧めします。

事前にしておくべきこと

引っ越す前に抑えておくべきポイントというものもあります。

お金について

地方だからといって土地も物価も安いかというと、必ずしもそうではありません。

また、首都圏に住んでいた時と同じような生活をしたいと思ったら交通費もかかりますし、寒い地域だとスタッドレスタイヤや暖房費などもかかります。

安さを求めた移住というのであれば、地域も限られてくると思います。

賃貸で暮らす場合は月々20万円ぐらいはコストとしてかかるということを認識しておく必要があると思います。

住まい

今の住まいから遠ければ遠いほど引っ越す前に訪れるには時間もお金もかかります。

そのため、引っ越す前の訪問機会が少なく、家を探すのも1日や2日で決めてしまう人も多いです。

しかし、それだと地域の情報がわからず、なんとなく良さそうだからということで決めてしまうことも多いです。

できれば、事前に多く訪問する、もしくは移住者向けの住宅というものを選ぶことがお勧めです。

交通手段

スーパーや郵便局など日々使う場所が住まいから近いとは限りません。

公共交通機関があるとはいっても、1時間に1本といったことも少なくありません。

車が必要なのであればそれも確認しておく必要があります。

徒歩圏内で生活利便施設がほとんどそろっている環境というのはまれだということを意識しておきましょう。

また、そのような場所で庭付きというのも少ないので、簡単な農作業をやりたいという方は見つけるのが大変かもしれません。

通院や介護が必要になった場合

移住をする人は意外と体調を崩してからのことなどは考えていない方が多いです。

車で生活が必須の地域に移住した方に話を聞くと、介護が必要になったらその時で考えれば良いという答えが返ってきたりします。

そして、移住していたけど、東京に戻ってきたという人は、通院が必要になってねという声をよく聞きます。

もちろん、そこに住み続ける必要がないというのであれば、体調を壊したら東京に戻ってくれば良いということになるかもしれません。

しかし、その場合はまた引っ越しが必要ですし、住まいを売却していた場合は探す必要もあります。

このような活動はそれなりに大変だったりもするので、数年後にもう一度同じことをしなくてはいけないとなった場合の負担感も考えておく必要があります。

結論

地方に移住する場合、これまでと同じ生活パターン、これまでと同じ価値観で暮らせるかというと、なかなか難しいと思います。

郷に入っては郷に従えの言葉の通り、周りにある程度合わせた生活が求められるということを認識した上で地域に入っていく必要があります。

もし、それが難しい場合は移住者が多く集まっている地域、もしくはポツンと一軒家がお勧めです。

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