年をとってから引っ越しというのはハードルが高くなります。
一つは、引っ越す本人側の問題です。
自身で引っ越し先を探したり、引っ越しの準備をしたりということが大変だということ。
住み慣れた環境、友人、知人がいる環境というのもなかなか離れたくないものです。
もう一つは、大家さん側の問題です。
高齢の方だと、孤独死のようなリスクも高まります。
もし部屋でなくなっていたまま気づかないと問題にもなってしまうので、そのような事故を防ぐために入居をお断りするという大家さんもいるようです。
そのようなことをなくそうということで、サービス付き高齢者向け住宅が整備され、生涯活躍のまち事業では取り組まれているわけですが、サービス付き高齢者向け住宅の場合も、問題となることがあります。
それは、保証人です。
家賃の滞納やトラブルがあった時のために保証人をたてるというのが一般的ですが、サービス付き高齢者向け住宅の場合は、その方が亡くなった時に身元の引き受けなども含めた想定をしておくことが多いです。
そのため、親族の方に保証人となってもらうのが一般的になっています。
もちろん、保証人がいない場合、保証会社での契約も可能になるのですが、そうなると費用が上がってくるので、その点は注意が必要になります。
サービス付き高齢者向け住宅に入る方々は、自身が介護になっても家族に迷惑がかからないようにという思いで入られる方も多いです。
そのため、サービス付き高齢者向け住宅に転居することを家族に相談していないことも多く、保証人が必要とわかって家族に相談するとやめた方が良いと言われて断念ということもよくあります。
もし入居者の方が亡くなった場合、葬儀をどうするか、遺品をどうするかなど対応することはかなりの範囲にわたります。
もし保証人がいないとなると、住宅の運営側での対応になるため、安宅締め保証会社に入っておいていただくということになるのが一般的です。
もし、家賃やサービス費が安いからという理由で転居を検討されていると、保証会社へ払う費用が高くて難しくなってしまうというハードルも出てくるため、この点はあらかじめ理解してもらえるような準備をしておく必要があると思います。