会社名をみんなのまちづくりにしているので、みんなでまちづくりを推進していくことを目指していると思う方も多いのではないでしょうか。
実際、私は一人ひとりが主体的にまちづくりに関わることを目指しています。
ただ、その主体性というのは、様々な方法があると考えています。
レイヤーとしては、大きく4つに分けます。
1つは、まちづくりに関心がある層。
ここは、もともとから存在していた層で、体感では全体の1割程度です。
次のレイヤーは、まちづくりに関心はないが、頼まれるので取り組んでいる人。
民生委員や自治会などは、この分類に入ってくると思います。
ここも1割程度でしょうか。
そして、この2つのレイヤーがこれまでの日本のまちづくりを担ってきたのではないかと考えています。
残りの8割はまちづくりに関心もなく、関わることもない人たちです。
この8割が声なき声と言われ、無作為抽出やワークショップでの掘り起こしをしようと取り組みが行われてきました。
しかし、多くの人が自分の生活があって、仕事もあって、まちづくりに積極的に関わりたいとは思いません。
大切なことであると認識はしていても、実際に取り組むかどうかは別ですよね。
そこで、私はここの層にはまちづくりをエンターテイメント化することで関わるようにできないかと考えています。
今の日本では、どれだけ仕事が忙しくても、家族との生活が大切だと言っても、テレビを見たり、インターネットをしたり、趣味をしたりといった時間はあるという方がほとんどだと思います。
テレビやインターネットは楽しいから、リラックスできるからといった理由で選ばれています。
私は、楽しいから、リラックスできるから、何かを学びたいからという理由で過ごしていたら、結果としてまちづくりに参加していたという状況が作れればと思っています。
まちづくりを真剣に考えようというスタンスではなく、楽しく過ごしていたら、結果としてまちづくりに貢献していたという状況が作れると良いかと思っています。
みんなでまちづくりをしていくことは大切です。
ただ、その関わり方というのはさまざまで、全員が本業として関わる必要もないと思っています。
どういう形でみんなのまちづくりを実現していくか。
私はそれぞれが無理のない範囲で、むしろ知らないうちに関わっていたぐらいのスタンスでのものが良いのではないかと考えています。